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【天下の愚策】定額給付金 ~歴史は繰り返す~
ついにうちにも定額給付金の通知がやってきました。
そのへんの大学生でも分かる「愚策」っぷりに辟易するだけでなく、
第一地方銀行に勤める私からすると「意味のないこと」のために増える事務負担が更にアホらしい。
その昔、「地域振興券」なるものが発券された。
消費を刺激して景気を好況に導こうという低脳バラ撒き戦略だ。
家計が貯蓄に回さず消費をするように、現金でなく金券での発券とした。
そして大半の家計は地域振興券で日用品を買い、
今まで日用品の購入にあてていた現金をそのまま貯蓄した。
そんな天下の愚策が繰り返される。
国民が払った税金が「給付金」という名目で還付され、
還付された税金が貯蓄にまわされいずれまた税金として吸い取られる。
政府支出を給付金と同じにする条件として、景気を刺激したかったなら減税すべきだった。
「減税の案もでたが、所得格差による不公平感が出るため、低所得者のことを考慮し給付とした」そうだが、
多くの税金を払っている人が相対的に小額の還付を受け(しかも「さもしい」とまで言われ)、
たいして社会的に貢献していない人が相対的に大きな小遣いをもらうことのほうが、よっぽど不公平だ。
しかも最終的には減税のほうが国全体のためになる。
もちろん、低所得者にとっても。
減税があれば企業はその期間により多くの利益を計上しようと努力する。
うまく利益がのれば還元セールのような形で消費者へフィードバックされる。
どうしても現金をバラ撒きたいなら、
均等にバラ撒かないで頑張った人にだけ成果報酬としてバラ撒けばいい。
If you don’t learn history, you don’t learn anything.
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