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バレンタインの思ひ出(ぽろぽろ) 序章:はじまりのとき
僕の誕生日は3月15日だ。
そう、ホワイトデーの次の日なんだ。
だから、バレンタインに本命チョコをくれた女の子は、
僕のホワイトデーのお返しをのんびり待っていられないんだ。笑
小学生のとき、好きな女の子がいた。
小学生の男の子って、好きな子にはイジワルするんだよね。
筆箱をとりあげて逃げ回ったり・・笑
ある年、電話帳で調べた住所に、
勇気を出して年賀状を出してみた。
あくまで年賀状、素っ気無く「あけましておめでとう」の文字。
たったそれだけでも
小学生にとってはとっても勇気のいることだった。
あくる日、そしてあくる日・・
待てども待てども返事はこない。
あーダメだったかーと、冬休みが明ける頃にはもう忘れてて、
また普通に登下校する毎日。
そしてその年のバレンタインデー、
友達と一緒に下校していると、数人の女友達と一緒のその子に出会った。
急に近づいてきて、僕に小さな小包を押し付けて走り去っていく彼女。
はやしたてる友達を振り切って帰宅し、中を見るとそこには、
いくらかのチョコとメモ用紙に書かれた手紙が一枚。
「年賀状どうもありがとう!おじいちゃんが亡くなってお返事出せなかったんだ!」
初めての本格的な両思いが叶った瞬間だった・・
つづく
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