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センター試験対策・第3回
こんにちは。受験生の多くは冬季講習の真っ只中でしょう。
今回は以下の内容で「センター試験の対策」を考えていきます。
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・戦略
・問題と解説
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【本日の戦略】
[第2問「文法・語彙系」ついての戦略]
iknow! のユーザーは、英語がお好きな方が多いと思います。であれば、皆さんの多くは第2問が苦手&嫌いだと思います。今回は第2問の戦略のお話です。
第2問は、文法と熟語と語彙の問題ですね。熟語と語彙を問う問題は、皆さんであれば、さほど問題ではないのではないかと思います。
問題は文法の問題ですね。
英語好きで文法が嫌いな皆さんに2つほど提案を持ってきました。
1つ目は「桐原英頻」の活用です。正式名称は「即戦ゼミ3 大学入試英語頻出問題総演習」……これを活用する。
桐原英頻はたぶんここにいらっしゃる受験生であればお持ちだと思います。この桐原英頻の「重要構文」などのところを徹底演習。何度も何度もやり直すこと。よく間違える問題があなたの弱点。その問題の右ページ(左ではない)の解説をしっかり覚えること。
2つ目は、あきらめて文法のお勉強をすること。一番良いのは、あなたがやったはずの文法の問題集をやり直すことです。たぶん嫌だと思いますがw。
であるなら、今からでもできるようなお薦めの参考書を紹介しておきますね。
「センター試験 英語の点数が面白いほどとれる本[文法・語句整序・リスニング]」です。こちらは第2問対策用に大変上手く整理されていると思います。
この本を読むときに気をつけたいのは、以下のような流れで学習して欲しい、ということです。
○「この本の【原則】を読む⇒問題を解く⇒問題の解説を読む」
という流れです。(本書の順番はこの順番になっている)
文法が苦手な人はこうしないことが多いのです。文法が苦手な人は
×「問題を解く⇒問題の解説を読む⇒【原則】を読む」
にしてしまうのです。
だから苦手なままだと思うのです。
私なら桐原よりも文法のお勉強をしますが、皆さんはやりやすいほうをお選びになればと思います。
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【本日の問題】
今回はセンターの過去問で、恐ろしく難しかったものを1問出題します。
第4問の対策です。
年度は分からないのですが、「センター試験 英語の点数が面白いほどとれる本[文整序・読解・会話]」に掲載されていた過去の問題です(追試)。
These days, public officials have an increasing need for information in order to improve their communities. One way to get such information is by conducting surveys on factors affecting the quality of people's lives. To this end, a group of researchers decided to survey five major cities.
次の問いに対する答えとして最も適当なものを、下の(1)~(4)から選べ。
Why did the researchers conduct this survey?
(1)To compare people in the five cities.
(2)To discover what citizen dislike about their cities.
(3)To know which city is the most convenient to live in.
(4)To make the cities better places to live in.
やってみてください。
[解説]
<本文訳例>
最近、自分たちの住む社会をよくするために情報を集める必要性が公務員たちの間で高まってきている。そのような情報を得る1つの手段は、人々の生活の質に影響を与える要因に関する調査をすることである。この目的のために、ある研究者の団体は5つの主要都市の調査をすることにした。
<質問文の訳例>→「その研究者はこの調査をなぜ行ったか?」
答えとしては、「to improve their communities.(自分たちの社会をよくするため)」の意味を表す選択肢を探す
<選択肢>
(1)その5つの都市の人々を比較するため⇒論外
(2)市民たちが自分たちの都市のどこが嫌いかを見いだすために」⇒論外
(3)【ここを後ほど解説】
(4)「その都市を住みよい場所にするために」
正解は(4)。見事に「to improve their communities.(自分たちの社会をよくするため)」の言い換えになっているから。
しかし!
今回、ここで書きたい話は正解の(4)より、不正解の選択肢(3)のほう。
(3)To know which city is the most convenient to live in.
の訳例を正しく作れますか?
私は完全に誤訳しました!
もしも、「住むのに1番便利なのはどの都市か知るために」…としたならば、これは完全な誤訳なのです。
正しい訳の1つは
「住むのに1番便利なのはどの都市か知っているために」
となるのです。
はあ? だから何? と思われるかもしれません。
しかし、この違いが重要ではないかと思うのです。
よーく考えてください。
質問文とこの選択肢をつなげると、「住むのに1番便利なのはどの都市か知っているために、その研究者はこの調査を行った」になってしまいます。このままだと文意がとてもおかしいのです
知るために⇒調査を行う …これなら文意が通ります! OK!
でも
知っているために⇒調査を行う …この文意が通りますか?
通らない。つまりこの文章自体がややおかしいです。
ではなぜ、know の訳例が「~を知る」ではなく「~知っている」でなくてはならないか?
実は、know の意味の精確な知識が必要なのです。
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know は、「~を知る」という意味の動作動詞ではなく
「~を知っている」という意味の状態動詞!
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もしも
「その研究者たちは、住むのに1番便利なのはどの都市か知るためにこの調査を行った」
という意味を書きたいなら、この場合、know は使えない。
代わりに find out や see を使わなくてはならない……と、この問題集の解説には書いてあるのです。
×The researchers conducted this survey to know which city is the most convenient to live in.
○The researchers conducted this survey to find out which city is the most convenient to live in.
○The researchers conducted this survey to see which city is the most convenient to live in.
ということ。
したがって(3)は絶対正解にならない。
センターの問題製作者はこうした「ワナ」をここで仕組んだのではないか?…というのが、この本の作者のご意見でした。
私の日記にも関連記事があります。
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では次回~★ 原則毎週水曜日に更新します。
今回も漫画が描けななかった~残念~~(ToT)
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