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saveの意外な意味
今日は英語の話題にしましょう。
私は、変な小さな話題を見つけるのが「好き」なのです。
お蔭様で、今週のブログは沢山のコメントをいただきほっとしています。ありがとうございます。
なかなかこういう面白いものが見つからなくて悲しいのですが、見つけたときは大変嬉しく思います。
さて、今回もそういう面白ネタかな? ちょっとびっくりしたものがあったので紹介します。
実は仲間内で英語教室があって英語を「教わりに」行っています(教えるのではないです)。
英会話のレッスンなので、ネイティブの先生に習いに行っているのです。
仲間内なので、みんなで教材を選ぶのです。第1回目の教材はなぜか「トールキンの手紙文」でした。
トールキンとは、映画にもなった「ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)」の作者として有名ですね。
戦場に行っている息子に宛てた手紙なのですが、これが古めかしい表現で、難しい、難しいw
↓これ、訳せますか? 私は見事に誤訳しました。
Little is left of it all, save a few remnants of table-manners.
(it は 手前の文脈から manners ということが解っています)
Little is left of it all, ←ここまではまだ良いのです。これは「それ(manners)はあまり残っていない」という意味です。
save a few remnants of table-manners ←これが大変なんです。分かりますか? 辞書引いて良いですよ!
あ、remnants の意味は「名残(なごり)」です。
「テーブルマナーという乏しい名残を救え!」
「テーブルマナーという乏しい名残を保て!」
というふうに考えた人はいませんでしょうか? それでは残念ながら、どちらも誤訳です。私もそう考えました。
正解は…
「テーブルマナーという乏しい名残を除いては」
です。
え~~~なんで~~~と思いませんでしたか? 私もものすごくびっくりしました。
ネイティブの先生は↓こう説明されました。
「save = except」
この save は動詞ではなく、前置詞で「~を除いては」という意味であったのです。
Σ( ̄□ ̄)! そんなばかな!
と思って辞書を引いたら……ちゃんと書いてありました。_| ̄|○
もっとも、古語としての使い方らしいですけどね。
この話を大学受験英語のブログで紹介しても良かったのですが、止めにしました。
大学受験でこんな古語英語なんてまず出ませんから。
ではまた来週~★
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