• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2008年
04月23日
04:05 mouthbirdさん

be動詞について(その2)

今回は、前回の続きで be動詞の話です。

前回とは見る角度を変えます。



今回は「be動詞をどうやって訳す?」というお話です。

ここは大学受験英語チャンネルですからね。「英文和訳問題」の対策もかねているつもりです。

合格答案のためには「適切で美しい和訳例」が求めらます。

「たかだかbe動詞ごときで」と思うかもしれませんが、むしろだから基本をしっかりさせるつもりで、色々な考察ができると思います。



でもまずは前回の確認で 「be動詞は A=B を築く」という基本を踏まえてください。これが基本です。

ですが基本以外の使い方もあります。

例えば

God is.

という言い方があって、これは「神は存在する、神はいる」という意味です。これだと be動詞の右側(補語)がない。でもこういう使い方もあるわけです。

こういう基本以外の使い方も含めて「be動詞をどう訳すか?」という「全てのパターン」を考察したい、と思います。



私には4人の師匠がいますが、その1人「川田拓矢先生」の著書「川田流 英語のツボ ライオン社」のP28~29の引用です。

川田先生は「be動詞の訳例は以下の11個しかない」という説を唱えています。

これを今回紹介します。






【be動詞の訳語・全11種類】

ある・いる・なる・です・come・go・arrive・起こる・行われる・言う・する



(1)ある

Leave it as it is. (それをあるがままにしておけ)



(2)いる

Mother is in the kitchen. (母は台所にいます



(3)なる

I will be 20 next month. (来月私は20歳になります



(4)です[文末調整。である、だ、た、でもよい]

A whale is a mammal. (鯨は哺乳類である



(5)come

Has the postman been here? (郵便配達人がここに来ましたか?)



(6)go

I'll be there in a minute. (すぐそちらへ行きます



(7)arrive

If Akemi started at nine, she is likely to be here by five.

(もし明美が9時に出ていれば、5時までにはここに着いているはずだ)



(8)起こる

There was a snowslide on the mountainside last night.

(昨夜その山腹で雪崩が起こった



(9)行われる

Where will your wedding be? (どこで君の結婚式は行われるの?)



(10)言う

Don't be silly. (ばかなことを言う[する]な)



(11)する

I was a bridesmaid at the wedding of my sister.

(私は姉の結婚式で花嫁の付き添いをした






いかがでしょうか?

(9)のように「行われる」といった意味になったりするのに、私は当時びっくりしたものです。



【注釈1】

前回の基本(A=B)を踏まえていないと、

例えば

×This wine is a very high quality. 

と使ってしまいます。

正しくは

○This wine is of a very high quality.(これはとても質のよいワインだ)

と of が必要です。 

今回紹介したこの11個は、あくまで「英語⇒日本語」とする際に「そう訳してまず問題がない」という訳語を紹介しています。



【注釈2】

別の訳例になることができるケースもあります。例えば

There was a snowslide on the mountainside last night.を今回は

(昨夜その山腹で雪崩が起こった)としていますが、これを

(昨夜その山腹で雪崩があった)としてもよいわけです。

あくまで「beを『起こる』と訳すことがある」という話を紹介しています。



【注釈3】

逆に、別の訳例にできそうで、できない場合があります。例えば

Don't be silly. (ばかなことを言う[する]な)

は、この表現を発する状況を考えると(ばかになるな)では訳例としてどうでしょうか? ちょっとおかしくないでしょうか? 同じく(ばかでいるな、ばかであるな)は、直訳例としては良いかもしれませんが、少しおかしいと思いませんか?

この場合だと「言う」もしくは「する」としたほうが適切だというわけです。



以上がbe動詞の11種のお話でした。

私は「ある・いる・なる・です・come・go・arrive・起こる・行われる・言う・する」と連続で「古典の活用」のようにスラリと言えます。

これを知ってると

英文和訳問題のときに「一味違った美しい訳例」ができることがありますよ。

ご参考に。



次回予告:来週は文法とはあまり関係ない話になる可能性が高いです。

ゴールデンウィークですからね。「受験生のための、ゴールデンウィーク期間中の英語学習の取り組み方」といった話になります。

ではまた来週~★ 



be動詞について(その3)」

  • 総アクセス数(5,875)
  • 拍手拍手(0)
  • お気に入りお気に入り(0)

コメント

1番~15番を表示

2008年
04月23日
04:27
さん

1:

yumio のコメント:
これって、不定詞の訳“こと、べき、ような・・・・”の15種類みたいですねw

be動詞にも同じようなのがあるのか・・・と新しい発見♫

&コレ、結構いいかもーーーwって感じです。訳がいつも怪しいんで^^;

特に、come,go,arrive,っていうのが日本語に混じっているのが

へーーーーーー!!そこは“来る”“行く”“着く”にならないんですねぇ~w

私はまだ不定詞のもスラリとは言えないので、それもやらないと!(焦 デス。




2008年
04月23日
05:18
mouthbirdさん

>yumioさん

「不定詞の訳例15種類」、といっても私のビデオを見てない人には分からないでしょう(^^)

(こと、べき、ような、という、ための、(訳さない)、ために、て、なんてorとは、もし~ならば、(左から)て、ほど、のに、のは、には)

なんですけどねw

該当ビデオ(15個並べただけ) 

全部は⇒http://www.iknow.co.jp/user/mouthbird/journal/2008/3/27/3...

しかし、鋭いですね。この不定詞15種も、同じく川田先生の教えですよ。

ふむふむ、come go arrive は 「来る、行く、着く」にしようかと思ったのですがやめました。川田先生のオリジナルが英語なので、そこはあえて変えませんでした。




2008年
04月24日
12:30
さん

3:

Ast のコメント:
こんばんは。
不定詞訳例は覚えたのでこっちも覚えたいと思います。
たかがbe動詞と思ったけどこんなにバリエーションがあるなんて。

ところで少し疑問に感じたのですが、
これはひょっとして本来の動詞をbe動詞で代用しようという考え方から生まれているんでしょうか?
本来はちゃんと適切な動詞を使わないといけないが、面倒だからbe動詞でいいやみたいな感じで。

2008年
04月24日
13:20
mouthbirdさん

>Astさん

不定詞の訳語を覚えてくださってありがとうございます。be動詞の訳語もお気に入りであればぜひ覚えてみてはと思います。

本来の動詞を代用しようとしたのかどうかはわかりません。ただ(5)come (6)go (7)arrive は完全に交換可能ですね。(だからここは「訳語」ではなく「英語のまま」なんです)

素晴らしい! よく分かられたと思います。ちなみに、(5)come (6)go (7)arrive はすべて「補語」を取っていない(A=B になっていない)用法です。

2008年
04月24日
17:39
さん

5:

Ast のコメント:
実はあんまり深く考えたわけではなかったり(苦笑
でも交換が可能かもと思ったのは当たっていたようですね。

今回も勉強になりました。
またよろしくお願いします。

2008年
04月25日
00:27
さん

6:

a2cy のコメント:
おはようございます。
アイテムのfind a job の例文
Newspapers are a good place to find a job.
は、やはり例外と捕らえるべきなのでしょうか?newspaper か good places になるのでしょうか?

2008年
04月25日
01:38
mouthbirdさん

>Astさん

こちらこそ、今後ともよろしく願いします。



>a2cyさん

実は「主語と補語の数は必ずしも一致させなくてもよい」という文法があります。

(ロイヤル英文法 P726)

<例文>

1、Her only hope for the future is her children.

 (彼女の将来の唯一の希望は子供たちだ)

2、Our principal crop is potatoes.

 (我々のおもな作物はジャガイモだ)

3、The stars were our only guide.

 (星が我々の唯一の案内者だった)



主語と補語の数は必ずしも一致させなくてもよいですが、主語と動詞の数は一致させるのが原則です。

1⇒hope と is、2⇒crop と is、3⇒stars と were

という具合です。



なので、

Newspapers are a good place to find a job.

という例文は全く問題ない、ということになります。

2008年
04月25日
02:04
さん

8:

HARUTI のコメント:
このbe動詞の使い方で思い出すのは、シュワちゃんの

I'll be back.

ですね。映画で出てくるせりふなので、まさに旬の、「切れる表現」です。この表現に当時映画館で見ていた若かりし(まだ髪がふさふさの)私は感激したのを覚えています。先生の上記の表現は、英語のセンスを養うのに非常によい例文たちだと思います。

ただ、上の訳に無いものにこういうのがありますね。有史上、もっとも有名な英国人といっても過言でない、シェークスピアのハムレットの超有名なせりふ、

To be or not to be, that's a question.

生きるべきが、死ぬべきか、それが問題だ。

このbe動詞は、「生きる」という訳ですね。

この世に存在する→生きる という意味ですから、「存在する」に当てはまりますが、あくまでも訳としては、「生きる」と翻訳されています。私がbe動詞を意識するとき、いつもこの2つの表現のことを思います。

2008年
04月25日
02:07
さん

9:

StPaul のコメント:
a2cy さん



" Newspapers are a good place to find a job. ”





Newspapersとnative seakerが書いたり話したときには、例えば日本なら朝日、読売等々複数紙を思い浮かべ、



a good place to find a jobとNative speakerが書いたり話したときには、一つの新聞しか思わないと言う、



我々英語学習者には厄介でもあり面白い問題です。





St. Paul 

2008年
04月25日
02:15
さん

10:

StPaul のコメント:
HARUTIさん、



"I'll be back."



我々には、" I'll come back soon. " ぐらいですかね。



また、似たような表現に " I'll be right back. " があり初めて聞いたときは、



右の背中がどうしたと、真剣に思いました。



これが”すぐ戻るよ”、だとは今も不思議な気がします。



Have a nice day.



St. Paul

2008年
04月25日
07:24
さん

11:

a2cy のコメント:
>mouthbirdさん、StPaulさん

ありがとうございます。なるほど、リスニングやリーディングでは少し気にかけても内容上影響は受けないみたいですね。主語から動詞の形が決まるのがいかにも英語っぽいです^^

私は、きっと受験時代に、この種類の「1語不要の語順整序(含、選択肢is,are)」や「( )内に適切なbe動詞の形~is,are,was,were」等の問題があったら確実に引っかかって通り過ぎいます^^;

2008年
04月25日
15:33
さん

12:

HARUTI のコメント:
>> St.Paulさん、私のつたない文にお返事いただき、感激しております。

確かに、I’ll be right back を聞くとそう思いますね。私はお粗末なほど聴解力がないので、特にそう受け取るでしょう。

このright は、副詞で「まさに~しようとするところ」といういみになるので、この文の訳は、「まさに戻ろうとしているところですよ」という意味になります。その他の例では、 right now (ちょうどいますぐに) 。

また、場所を表す副詞の前に来ても、「まさに」というばあいもあります。

I’m right here in the spot where that murder took place.

私は、まさにここ、あの殺人がおきた現場にいます。


2008年
04月25日
16:01
さん

13:

HARUTI のコメント:
>>News papers are a good place to find a job.について。



「複数形の主語 be動詞 a 単数形の名詞」 の場合、「主語は、 a 以下の名詞のグループに属している」という意味になります。



この文は、「仕事を見つけるのに適した場所 というひとつグループに、新聞が属しています」という意味になります。

ですから、 places となると、却って意味がおかしくなるように思います。また、この文は下記のように書き換えられると思います。



Newspapers are one of the good places to find a job.

新聞は、仕事を見つけるのに適した数ある場所のうちのひとつです。



places の中にたとえば 雑誌、テレビ、ラジオなどが含まれ、そのグループの中のひとつに新聞も含まれる という意味だから、

place は、単数形なのではないかと思われます。

2008年
04月26日
14:34
mouthbirdさん

>HARUTIさん

>To be or not to be, that's a question.

なるほど。これは定訳は「生きる」でしたね。少なくとも16世紀では「生きる」という意味があったいうことになるのでしょう。

関係ないですが、明治初期の「これの誤訳の1つ」が私は好きです。

 「アリマス、アリマセン、アレハナンデスカ」

2008年
04月26日
16:39
さん

15:

HARUTI のコメント:
そういうものならいっぱいネタがあります。

下の英文を日本語にしなさい。

①He is always my mother.

②Don't  give me white leaves.

③Don't kick who and the.

④You should live like ants'mother.



わかりますか?

①彼はいつもワガママだ。

②シラバっくれるな。

③フーザー蹴るな。

④あなたは、アリノママに生きるべきだ。



お粗末でした。

(座布団全部とれ。by円楽)

1番~15番を表示