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mouthbirdさんの日記

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2026年
11月04日
17:53 mouthbirdさん

独自研究1:時制が苦手なのは生物学的に当然

今回から新しいシリーズを始めたいと思う。題して「独自研究」。

私は日頃から「どうやったら英語が苦手な人が得意になるのか?」を考え続けているのだが、その過程でさまざまな「仮説」が頭に浮かぶ。
今回は、そんな私の頭の中にある密かな仮説(独自研究)をみなさんにご披露し、一緒に考えてみてほしい。

第1回目のテーマはこれ。

【独自研究1】時制が苦手なのは生物学的に当然である

英語を教えていて頻繁に出くわすのが、「とにかく時制(過去・現在・未来)の感覚が苦手」という生徒さんたちだ。なぜこれほどまでに多くの人が時制でつまずくのか。いろいろ調べる中で、私はひとつ興味深い知見に出会った。

「ネアンデルタール人が絶滅し、ホモ・サピエンスが生き残ったのは、言語で『時制』を表せたから」という説だ。

ベストセラーとなった『サピエンス全史』でも触れられているが、言語を使って「過去・現在・未来」を明確に区別して伝達できる能力こそが、ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の生存競争において決定的な差となったのではないか、と言われている。

たとえば、仲間への情報伝達を考えてみてほしい。

「危険だ!」= 今、危険が迫っている

「危険だった!」= かつて危険だったが、今は安全だ

この違いは、生き残る上で天地の差を生む。地球上のあらゆる生物の中で、言葉を使って「過去」や「未来」を概念として共有できるのは、人類(ホモ・サピエンス)だけなのだ。

では、他の動物たちはどうだろうか?
犬や猿、カラスなど知能の高い動物たちは、鳴き声や合図で「危ない!」「逃げろ!」「餌だ!」といった感情や状況を共有できると言われている。

だが、彼らが「さっき危なかったよ」とか「昨日、あっちに餌があったんだ」と、過去形を使って会話しているだろうか?
……絶対にやっていないはずだ。

これらの事実を知ったとき、私はピンと来た。

「人類も生物である以上、もともと時制なんて大雑把で、苦手なのが生物として自然な姿なのでは?」と。

生物の本能として、「今目の前にある危険」に対応することこそが最優先であり、わざわざ時間を細かく区切って言葉を使い分けること自体、脳にとって高度で負担の大きい「特殊能力」なのだ。だからこそ、英語の時制で混乱する人が多いのも、生物学的に見ればごく当然のことなのである。

ちなみに……時制の感覚が妙に得意な私自身についても、ひとつ仮説がある。

私が時制を得意としているのは、「常に何かの危機に怯え、敵から攻撃されるのを警戒しているビビリな性格だから」なのではないか、ということだ。

「今は危ないのか? かつて危なかっただけなのか? これから危なくなるのか?」
……この過剰なまでの危機意識こそが、時制を鋭く認識させているのかもしれない。(これは流石に暴論と思ってはいるが。)

しかし、たとえ私の性格のくだりが暴論だったとしても、「時制が苦手なのは生物学的に当然であり、得意な人間(私)のほうがむしろ異常なのだ」という結論には、それなりのリアリティがあると思っている。

もしあながたが時制で悩んでいる学習者であるならば…あなたが時制を苦手とするのは、あなたが生物として極めて正常証拠である…と私は思っています。
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