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未来を表す時制(その1)(解答編)
こんにちは。毎週水曜日は「旧チャンネルブログ」の流れを組む日記になります。当分「問題編」→(翌週に)「解答編」という組み合わせになります。
今回は【解答編】です。問題編はこちら。
「ここがおかしい 日本人の英文法 T.D.ミントン著 安武内ひろし訳 研究社」を元にして作成した問題です。
問題:以下の会話1~4は、連続した会話文です。空欄に「最も適切なもの」を選択肢から選びなさい。(なお、問題番号5、6、7、の問いは「私が言いたいと思われる意図を踏まえて」選びなさいw分からなかったらいいですw)
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<会話1=午前10時>
(エミリーとお父さんの会話)
Emily: Daddy, can you help me with my math homework sometime today?
Dad : All right, (1 ) it this afternoon.
1、【選択肢】
A, I do
B, I'll do
C, I'm doing
D, I'm going to do
訳例
エミリー:パパ、算数の宿題やるの今日手伝ってくれない?
パパ :いいよ。じゃあ午後にやろう。
解答:B
解説:その瞬間に何かやろうと思いついたときは、will+原形動詞を使わなければなりません。
ここでは、お父さんがエミリーの宿題を「この場」でやってあげることに決めたのです。したがって、I'll do でなければなりません。
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<会話2=午前11時>
(お母さんとお父さんの会話)
Mom : Emily told me that she wants you to help her homework sometime today.
Dad : I know. (2 )it this afternoon.
2、【選択肢】
A, I do
B, I'll do
C, I'm doing
D, I'm going to do
訳例:
ママ :パパに今日、宿題手伝ってもらいたいって、エミリーが言ってたわよ。
パパ :うん。今日の午後、見てあげるつもりなんだ。
正解:CかD
解説:もうやるとすでに決めてあることについて述べるときには、am/is/are/ going to +原形動詞が対応します。
また
未来に何かすることを取り決めて、それがその人の個人的なスケジュールの一部になってしまったら、(その未来がたとえ近くても遠くても!)、それを表現するには現在進行形を使います。
今回は、すでに「エミリーの宿題を見てあげること」は決めてあるのです。したがって、I'm going to do が使えます。また、個人的なスケジュールの一部とも取れます。したがって、I'm doing も表現できます。これはどちらでも良かったのです。
この状況で will を使うのは誤りです。
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<会話3=午前11時30分>
(お父さんの友達とお父さんのとの電話での会話)
Friend: Bob and I (3 )to a soccer game this afternoon. Do you want to come along?
Dad : I'd love to, but I can't: (4 )Emily with her homework.
訳例:
友人 :今日の午後、ボブとサッカーを見に行くことになっているんだけど、いっしょに来る?
パパ :行きたいのは山々だけど、ダメなんだ。娘の宿題を手伝うことになっているんだよ。
3、【選択肢】
A, go
B, will go
C, are going
D, are going to go
4、【選択肢】
A, I help
B, I'll help
C, I'm helping
D, I'm going to help
正解:3→CかD
4→CかD
解説:もうやるとすでに決めてあることについて述べるときには、am/is/are/ going to +原形動詞が対応します。
また
未来に何かすることを取り決めて、それがその人の個人的なスケジュールの一部になってしまったら、(その未来がたとえ近くても遠くても!)、それを表現するには現在進行形を使います。
3は、ボブと友人はサッカーを見に行くことが決まっている、と取れます。また個人的なスケジュールとも取れるでしょう。したがってCかDどちらでもOk。なおこの本の作者(T.D.ミントンさん)のよれば「be going to go の go の繰り返しはカッコ悪いので望ましくないと教えられたことがあるかもしれませんが、ネイティブの私が見て、これはごくふつうの言い方です」との説明がありました。
4は、2と同じです。パパはエミリーの宿題を手伝うと決めてあります。もしくは、個人的なスケジュールの一部とも言えます。したがってCかDどちらでもOkなのです。
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<会話4=午後2時>
(お父さんの友達とお父さんのとの電話での会話)
Dad : Hi, Jack.
Friend: Hi.
Dad : Well, I've finished helping Emily with her homework! (5 )?
Friend: At 3:30. The gates (6 ) at 3:00. There's a bus that (7 )Bob's stop at 2:50. (8 ) that.
Dad : Sounds great! (9 )my wife if it's OK for me to go with you.
5、【選択肢】
A, What time does that soccer game start?
B, What time will that soccer game start?
6、【選択肢】
A, open
B, will open
7、【選択肢】
A, leaves
B, will leave
8【選択肢】
A, We catch
B, We'll catch
C, We're catching
D, We're going to catch
9【選択肢】
A, I ask
B, I'll ask
C, I'm asking
D, I'm going to ask
訳例:
パパ :やあジャック。
友人 :やあ。
パパ :ええっとね。エミリーの宿題の手伝いが終わっちゃったんだ。サッカーは何時に始まるの?
友人 :3時半だよ。3時開場なんだ。ボブのところのバス停を2時50分に出るバスがあるんだ。それに乗るつもりだよ。
パパ :それはよかった。じゃあ、行ってもいいか家内にちょっと聞いてみるよ。
正解:5→A
6→A
7→A
8→CかD(ただし、Dは少し微妙)
9→B
解説:5、6、7は全て「現在形」を正解としました。実際will を使っても「間違い」とは言われないでしょう。今回の問題にはよく読むと5、6、7には制約がありました。それは私の意図を汲み取ってください、というものでした(確認)。
5、6、7で私が言いたかったのは「現在形」でも未来のことを表すことがあるということでした。それはどういう場合かと言うと公共性のある予定の場合ということです。現在形は(個人的な予定ではなく)公共性のあることがらの予定についてを述べる場合、未来を表すのです。
「サッカーの試合が3時半に始まる」「競技場のゲートが3時に開く」「バスは2時50分に停留所を出る」…みな公共性のある予定なのです。したがってここはみんなAにして欲しかったのです。
一方、8の場合ですが、公共性はありません。これは個人的なスケジュールです。したがってCです。DもOKですが「もうやるとすでに決めてあることについて述べる」というつもりで言っています。とするとちょっと不自然な気はします。でもここではOKとします。この違いについては「次回」で触れます。
9は、この瞬間に「うちの家内に良いかどうか聞いてみる」と思いついたのです。これは will+原形動詞でなければなりません。
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という具合です。以上が基本の考え方でした。いかがでしたでしょうか?
さて今回の問題の未来についての表現ですが、ここまでで、まだ以下の疑問が残っているはずです。
【1】・be going to +原形動詞と、未来を表す現在進行形の違いは?
【2】・will+原形動詞ってその瞬間に何かやろうと思いついたとき以外には使えないのか? そんなはずはないはずだ…!
分かりますか?
これがまた難しいのです。(ToT) わかりにくい…
したがって、
【1】については、<来週水曜日(10月2日)に問題編、再来週(10月9日)に解答編>で解説します。
【2】については、<10月16日に問題編、10月23日に解答編>で解説します。
ぜひお楽しみにしてください。
コメントくださったかた、ありがとうございました。m(_ _)m(問題編はこちら)
ではまた来週~★
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