• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2019年
09月16日
16:34 mouthbirdさん

大学入試改革-英語-(5)

今日はまとめです。私の意見は単純に言ってこうです。

・リーディングすら満足にできない高校生が多い中、ライティング、リスニング、スピーキングまで高い技能を要求する外部テストを受けさせるのはハードルが高すぎる。平均的な高校生のレベルに合っていない。だから止めるべきだ。

 以上なのです。


ところが、端的に言って
・英語の才能がある人は⇒ライティング、リスニング、スピーキングまでやればできてしまう。
・英語の才能がない大人(高校生ではない)は⇒自分はスピーキングをやってこなかったからできないんだと信じている。
と思うのです。

 しかし、実際、この外部テストをやらされるのは「高校生」なのです。学習レベルに合ってない無茶なテストをやらされて、本当にかわいそうだと思っています。

========

 もしこのまま英語の外部試験をやらされた場合、高校生にはかわいそうですが、私は1つだけ気にしている指標があります。それは「リスニング」の点数です。

私の分析だと↓こうなると予想しているのです。
「簡単なリスニングのテストではなく、難しいリスニングのテスト(つまり外部試験)が出題された場合、受験者のリスニングの平均点は半分に満たない・予想より低い」

 高校生のリスニング能力は、10年前、20年前に比べて高くなっているとよく言われます。ですが「どのくらい高くなっているのだろう?」と私は疑問に思っているのです。

 もちろん、例えばTOEICだとリーディングよりもリスニングパートのほうが平均点は高いのです。ですが、そもそもTOEICを受ける人ってどういう人たちでしょうか? 普通は英語に興味があり、ある程度英語に自信があるばかりでしょう。そういう人たちはリスニングに興味がある(私に言わせると耳タイプ)が多いと思うのです。だから、リスニングの点数が高いのです。


 ところが今回の外部試験は違います。私のように英語が大嫌いな人も大勢受けるのです。英語が嫌いな人は耳タイプはいないと私は思っています。だとしたら、リスニングの結果は大方の英語教育に携わる人たちの予想よりもはるかに低い平均点になるはずだ…と私は予想しているのです。


 金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。次回は来週の月曜日で雑談。新しいシリーズは再来週の月曜日です。


(↓Q-Eng連載分の目次はこちら)
目次ページへ
(アルク連載分の目次はこちら
  • 総アクセス数(1,456)
  • 拍手拍手(1)
  • お気に入りお気に入り(0)

コメント

1番~2番を表示

2019年
09月19日
11:52
エリオットさん

このシリーズは今回で終了でしょうか?

そもそも英文を読んで理解できなければ、リスニングもスピーキングもライティングも上達しません。リーディングを通じて語い力を強化したり使える表現を覚えたりすることができます。あとはトレーニングあるのみです。もちろんリーディングを支えるものは文法、基本的な語い力、構文把握力です。

今担当している国立大医学部志望の高2の男子から先日英検のことで相談を受けました。来年度の英検の予約が始まるそうです。準2級なんですが、検定料が5900円です。予約の時に事前に3000円納めますが、未受検になっても返金されることはないそうです。生徒だけでなく保護者も大きな負担になります。

欠陥だらけの大学入試改革です。もうセンター試験などの共通試験はすべて廃止して、大学側に完全に任せたらいいと思います。文科省が関わると改善するどころか、事態は悪化していくばかりですから。

2019年
09月19日
20:16
mouthbirdさん

>>1 エリオットさん
はい。今回でこのシリーズはおしまいです。
正直、現時点でもこれだけ混乱しているから、問題しか残さない酷い改革だと思います。
これじゃあ、
 真の英語教育だーとかなんとかを看板にした謳い文句だけで、実際は文部科学省の天下り先だけ確保したいだけの改革
 と揶揄されても仕方がないと思っています。

1番~2番を表示