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mouthbirdさんの日記

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2009年
05月29日
03:47 mouthbirdさん

「仮定法」とアンケートにご協力を(考察編その2<正式>)

こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は解答編です。


非常にたくさんの皆様からお返事をいただきました。またアンケートのご解答もありがとうございました。今回はアンケートからの考察のほうがメインかも知れません。とはいえ、問題から行きましょう。(出典:基礎からよくわかる 英文法問題集 旺文社 <なお以下の問題は改題>)




昨日ほぼ1日かけて、データの分析を行いました。こちらの見込みでは、これによりすぐに「仮定法が苦手な人がなぜ苦手なのかがはっきりするだろう」と思っていました。しかし、残念ながら、今回の調査でははっきりとした原因が特定できませんでした。「実際に正解が出せた人と、出せなかった人」などの意識を調査したのですが、どうにも傾向が分かりませんでした。




ただ、1つ興味深いことが分かりました。




(16) 高校時代(浪人した人は浪人時代も含む)に、英語の「リーダー(長文読解)」のような授業で、あなたは授業に臨む前に、予習として、【最低半年間】は
 1.きっきりノートに和訳例を書き、授業で訂正した経験がある。
  ↑これを選んだ人は全員
(15) 単語を覚えるとき
 1.例文と同時に覚える(むしろ例文を覚える 単語は覚えてないかもしれないw)
↑これを選んでいません。




逆に




(15) 単語を覚えるとき
 1.例文と同時に覚える(むしろ例文を覚える 単語は覚えてないかもしれないw)
  ↑これを選んだ人は全員
(16) 高校時代(浪人した人は浪人時代も含む)に、英語の「リーダー(長文読解)」のような授業で、あなたは授業に臨む前に、予習として、【最低半年間】は
 1.きっきりノートに和訳例を書き、授業で訂正した経験がある。
↑これを選んでいません。
このことから




和訳例をきちっと作った経験がある人は、必ず例文自体を覚える傾向がなく
必ず例文自体を覚えようとする傾向がある人は、和訳例の練習経験がない




ということが分かりました。




どちらか片方に「仮定法に苦手意識がある傾向があるのだろうか」と思い調べました。しかし明確な差はありませんでした。どちらにも「苦手意識がある人、ない人」がほぼ同率で、いらっしゃいました。







【仮定法が苦手な原因は何か?】
その1でも書きましたが、私は↓こう考えていました。
・歴史が嫌いな人のほうが苦手
・例文を覚える人のほうが苦手
・科学が嫌いな人の方が苦手
・洋楽が好きな人は苦手
・海外旅行が好きな人も苦手

(もしかしたら)
・アニメ・ゲーム関係に興味がない人が苦手
・読書が好きな人は意外と苦手




↑これらは私と正反対の方々だからです^^ しかし、今回の調査では「これ↑がはっきりするほどのデータ」ではありませんでした。ただその1のコメントで「歴史が苦手なので、仮定法が考えにくい~」と投稿してくださった方はいらっしゃいました。
「もう少し別の項目の調査をすればよかったかなあ」と思いました。非常に残念でした。いつかまた行えればと思っています。




一応、ずっと以前に「アルクのブログで仮定法が苦手な原因の考察」をしているので、1度目を通していただければと思います。




<ネタバレ>




【やりたい学習要素の順番について】
これを伺った理由は、3つあります。
1・仮定法との苦手意識との相関関係を調べるため
2・英会話と英会話の学習要素(ヒアリング・スピーキング)をどのように考えているのかを調べるため
3・例文と文法をどのように捕らえているのかを調べるため




――――
1がメインの目的ではありました。しかし結局分かりませんでした。




2・英会話と英会話の学習要素(ヒアリング・スピーキング)をどのように考えているのかを調べるため
●ヒアリングやスピーキングよりもに「英会話の練習」を持ってきた人は、とにかく英米人としゃべりたいはず。
●ヒアリングやスピーキングよりもに「英会話の練習」を持ってきた人は、しゃべるよりも前に「苦手な部分(例えばヒアりング)を練習したい人です。そしてこのタイプで「英会話」が後ろのほうにある人は、会話より試験物(TOEICなど)に興味がある人ではないでしょうか?
☆ちなみに、(15)で例文を暗記する人も、(16)で和訳演習をした人も、「最後(一番やりたくないもの)を【英会話】とした人は1人もいません」でした。(ここに何か鍵があるかもしれません)




3・例文と文法をどのように捕らえているのかを調べるため
文法よりも例文がある人は、文法より例文のほうが役に立つと考えているのではないでしょうか?
例文よりも文法がある人は、例文より文法のほうが役に立つと考えているのではないでしょうか?
(ここも、仮定法の苦手意識との関係があるのではないかと考えていました。しかし今回の調査では相関関係が分かりませんでした)




―――――――――――――




本当に残念ながら、この調査では明確な原因が分かりませんでした。
私が思っている以上に、「歴史・科学・例文」とは関係がないのかもしれません。
いずれ、どこかの機会でもっと細かく、もっと別の観点から調べられればと願って止みません。




ご協力いただいた方には本当に感謝しております。本当にありがとうございました。
今から皆様のコメントを作ります。お待たせして本当にすみませんでした。
どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m




次回(水曜日)はまた問題編です。よろしくお願いいたします。




問題編
http://q-eng.com/diary/2161



解答編+考察編その1↓
http://q-eng.com/diary/2159




なぜ私はアンケートに1人1人返事を書いたか?
http://q-eng.com/diary/2155
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コメント

1番~3番を表示

2009年
05月29日
04:59
yayoigerrardさん

先生、分析お疲れ様でした。
大変興味深く拝読致しました。

>本当に残念ながら、この調査では明確な原因が分かりませんでした。
私が思っている以上に、「歴史・科学・例文」とは関係がないのかもしれません。
このあたりは大変複雑な要因が絡み合っているようですね。個人で事情が違うのかもしれません。
引き続き先生の文法問題&解説を楽しみにしております。


2009年
05月30日
18:19
さん

2:

saku.o のコメント:
>ヒアリングやスピーキングよりも前に「英会話の練習」を持ってきた人は、とにかく英米人としゃべりたいはず。
>●ヒアリングやスピーキングよりも後に「英会話の練習」を持ってきた人は、しゃべるよりも前に「苦手な部分(例えばヒアりング)を練習したい人です。

私は、ヒアリング→スピーキング→英会話がトップ3でした。
何故かというと、ヒアリング・スピーキングができないと、「会話」なんて無理、だから。
というのがひとつ。

もう一つは、今まで出会って喋ったネイティブさんは、イギリス人アメリカ人オーストラリア人でしたが、同じアメリカ人でも発音や喋りかたが違うし、私が知らないうちにクイーンズイングリッシュで覚えていた単語などは全然わからなかったりと、国や地域でかなり違うんだなーというのを実感したからです。
当然ですが、ネイティブさんは他の国や地域の英語(方言)でも、ほぼ問題なくわかりますし、ならそれに近づくためにはどうしたらいいんだろう、聞く・喋るスキルを上げたいな~というところから来ています。
解説楽しみにしています、頑張ってください。

2009年
06月02日
20:42
mouthbirdさん

>yayoi.gerrardさん

コメントありがとうございます。

アンケートの質問の聞き方をもう少し工夫すればよかったような気がいましています。そうしたら、もう少し、科学と歴史と例文関係と、仮定法との関係が分かったかもしれません。今後もどうぞよろしくお願いいたします。



>saku.oさん

saku.oさんは、しゃべる前に準備をしっかりされる方なのですね。納得いたしました。それは既に色々な国々の方々と話されたからそう思われているのだと思いました。会話経験についても質問項目に入れればよかったと思いました。いつか行うアンケートにはその項目を入れようと思います。コメントありがとうございました。

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