今回は「不定詞の訳例」のお話。
今回の話は英語が得意な人には分かりにくい話だと思います。大体の英語の得意な人は不定詞なんかで躓かないからです。ところが私みたいな英語がスーパー不得意な人間にとっては不定詞は、最難関の1つです。
例
・I need to go to his house.
これの日本語訳例を考えて欲しいです。たぶん英語の得意な人は悩まないでしょう。「私は彼の家に行く必要がある」といった訳例を作るでしょう。
ところが私が中学・高校生の頃だったら悩みまくりました。悩んでさらに誤訳したでしょう。
当時の私だったら⇒「私は彼の家に行くために必要だ」といった訳例にしたでしょう。
なぜか? 当時私は to 不定詞の訳例を「こと」と「ため」の2つしかない、と思っていたからです。
そして、大体において「(2つしかないくせに)間違ったほうの訳例を選んでしまっていた」のです。
(私のこの話を信じてもらえますか? どうも信じてもらえないことが多いです。でも事実です。当時の私は不定詞のある英文の意味を毎回間違えていました。ほとほと困っていました。)
しかし!
実は、
これも「~」の効用で私は誤訳しなくなったのです。
「~」に当たる部分が to不定詞 だったら⇒そこのto不定詞の意味は100%「こと」である
…と習ってから、こういう英文は全く誤訳しなくなったのです。
need の意味は「~が必要である」です。【~】がありますね。
I need to go to his house.
↑これは need の後に to 不定詞 が来ている英文だ! ならばここの to は「こと」だ!
と自信を持って答えられるようになりました。
それからは
⇒「私は彼の家に行くことが必要である」という訳例を自信を持って言えるようになったのです。
ここを見ている皆さんの多くはピンとこないでしょうね。
ですが、私に人っては、革命的でした。だってそれまでこういう英文を毎回100%間違えてきたのが、逆に100%当たるようになったのですから。
金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義です。次回は来週の
月曜日です。
(↓Q-Eng連載分の目次はこちら)
(アルク連載分の目次は
こちら)