• ようこそゲストさん!

mouthbirdさんの日記

(SNS全体・外部に公開(Web全体に公開))

2017年
12月11日
11:30 mouthbirdさん

マウスバード英語bot(5)

・英語が得意な人の多くは仮定法が苦手。しかし英語が苦手な人は仮定法はさほど苦手に思わわない。むしろとびぬけて簡単に思える。

 私が浪人時代、文法を学習していた時、飛びぬけて「易しい」と感じた文法単元があった。それは「仮定法」である。基本公式(仮定法過去・仮定法過去完了)の公式さえ覚えたら、簡単だった。私がまだ偏差値30台から40台でうろちょろしていたころだ。仮定法は楽勝で楽しかった。

 ところがである。

 私が英語をネットで本格的に教えだしたころ、私にとって信じられない情報が入ってきた。「英語が得意な人は仮定法を難しく感じる人が多い」というのだ。調べてみると本当にそうなのである。

 ではなぜそうなるか。10年以上昔から研究してきた。今ではだいぶ原因が分かってきた。

 【英語が得意な人】は
 1、例文を多く覚えている。多くは耳(聞き覚え)で覚えている。
 2、『聞き覚え』で「英文の単語の並びの順番」を覚えている。
 3、その英文が正しいかどうかを『聞き覚え』で判定することが多い。そしてその場合たいてい「あっている」。したがっていつも聞き覚えで英文を考える癖がついている。
 4、時制が苦手な人が多い。現在形でも過去形でも、文章自体は正しい英語であるからである。
  →文脈を捉えて、「ここは現在形で言うべきなのか、過去形で言うべきなのか、はたまた未来時制で言うべきなのか」を定める作業が苦手。(意味を時制まで普段から正確に考えない人はそうなる)
 5、仮定法は、ルールに従って『時制』を【ずらす】作業。ところが、『聞き覚え』の基準でやると、【ずらしていない英文】が感覚的に正しく思えてしまう。ずらしていない英文のほうがはるかに聞き覚えがあるからである。【時制をずらした英文】だと『感覚的』に間違った英文に聞こえてしまう。その結果、仮定法を使わなければならないケースの英文でも、感覚的に正しいと思う時制にしてしまうので、時制をずらさないで表現してしまう。よって結局、仮定法の英文をよく間違ってしまう。だから仮定法が1番苦しい。

 こうなってしまうのである。ほかにも要因はあるだろうが、概ねこの線だと思う。なぜなら私と真逆だからである。

 【仮定法が得意な私】は
 1、例文を覚えていない。耳(聞き覚え)でなんて全く覚えていない。
 2、『文法』で「英文の単語の並びの順番」を組み立てられる。
 3、その英文が正しいかどうかを『聞き覚え』で判定することができない。最初から『聞き覚え』なんて頭に存在していない。聞き覚えを基準にして英文を考えることは全くない。(文法を基準にして考える)したがっていつも文法で英文を考える癖がついている。
 4、時制が得意。
  →文脈を捉えて、「ここは現在形で言うべきなのか、過去形で言うべきなのか、はたまた未来時制で言うべきなのか」を定める作業が得意。(意味を時制まで普段から正確に考えているから)
 5、仮定法は、ルールに従って『時制』を【ずらす】作業。文法でやると【単語1つ時制をずらす】だけで正しくなる。そもそも最初から「聞き覚え」なんて私にはないので、<聞き覚えで感覚的にその英文が正しい・正しくないという判断>ができない。だから【単語1つ時制をずらす】作業を単純に機械的に「パッ」と行うだけ。単純に時制を1つずらしておしまい。それで「正解」と言われるので楽しい。1番楽しい。実に楽勝な単元。仮定法の英文は楽勝すぎてしょうがない。


 多くの英語教師は「仮定法はみんな苦手」と思っている。だがそんなことはないと思う。事実、私は仮定法が1番楽だったのである。


 金曜日の夜11時からはいつものニコ生英文法講義。次回来週の月曜日です。

(↓目次はこちら)
目次ページへ
  • 総アクセス数(5,106)
  • 拍手拍手(1)
  • お気に入りお気に入り(0)

コメント

1番~9番を表示

2017年
12月11日
13:38
コピットさん

こんにちは。 「仮定法」ときいて、そわそわ、しています。


私は、約3か月前に「仮定法」のおさらいをしました。

というのも英会話教室で、自分の仮定法の理解が浅かったというのを気づかせてくれたからです。

試験では時制を操り、スラスラと正解できているのに、

いざ、自分発信で英語を一から書くとなると、ちょっと待て、ここは、仮定法か、否か?と時制を選ぶのが簡単にいかなくなることがあるんです。


英語が得意だけど、苦手という意識が多いというのは、

私みたいなタイプじゃないのかな。 

私の場合、過去に起きたことより、これからの起きるだろうと思われることについて書くときに時制がややこしく感じます。


たとえば、「もし1億円が当たったら、何を買いますか」という

質問に対して、答え方は、その人の気持ちで仮定法使うとは限らない。。。

そこんとこが、ややこしく感じますし、 やっぱりそうだよな、って思うところでもあります。


仮定法は、話者の「気持ちが表われている」ものなので、

たとえ日本語文が同じでも、話し手のその時の気持ちがどうなのか起こりうると思っているのか、まったくありえないことだと思っているのか、によっても時制が変わってしまうことがあると思います。

あ、でもこれは仮定法以外の文法にも、同じことが言えるんでしょうね。

英作文の問題を作る方は、そういう中で、苦労しているのかなと、思ったりします。
 
仮定法がわかると、洋書を読んでるときに、「そっか、ここは本当はこんな気持ちで言ってたんだ」なんて、主人公の気持ちに気づいて、鳥肌たってくるとき、がありました。 


長々と、書いてしまいすみません。

2017年
12月12日
00:05
mouthbirdさん

>>1 コピットさん

>たとえば、「もし1億円が当たったら、何を買いますか」という
>質問に対して、答え方は、その人の気持ちで仮定法使うとは限らない。。。
>そこんとこが、ややこしく感じますし、 やっぱりそうだよな、って思うところでもあります。

ここが一番興味深いです。
これを英語にするときどういう順番で考えますか?

私の順番はこうです。
 まず私は真っ先に「仮定法かどうかを考えて、動詞の時制を決めることから考える」のです。主語などがそのあとになります。

1、 まず仮定法にするかどうかを考える。
 (私なら仮定法にする)
2、通常の時制を考える
 (私なら、現在かな? と考える)
3、仮定法にする場合、何になるかを考える。
 (私なら、これなら 仮定法過去ではなく、should を使った仮定法か were to を使った仮定法だな、と考える。そして私なら should かなと思う。
4、If と使おうと思う。
5、you を使おうと思う。
6、3を踏まえて should を持ってくる。
7、win the lottery to get \100 million, とつなげる。
8、what を思いつく
9.should を使う仮定法なので would と思いつく
10 you buy? と思いつく。

この順で思いつきます。


おそらく、コピットさんはこの順ではないと思うのです。
たぶん特に出だしが違うと思うのです。
1、If と使おうと思う。
2、you を使おうと思う。
となるのではないでしょうか? というか同時に「If you win ~」と思いつき、あれ? win でいんだっけ? みたいになるのでないか、と推測しています。(多分当たっていないと思いますが…)

このあたりの思考の過程を教えてもらえないでしょうか? もしよかったら教えてください。
m(__)m

2017年
12月12日
21:51
コピットさん

>>2 mouthbirdさん

こんばんは。 今晩も厳しい寒さですね。 

さてさて、質問に答える前に、話をシンプルにするために先に質問させてもらってもいいですか。
 
たとえば、「もし宝くじで1億円当たったら、どうしますか?」と聞かれたら

mouthbirdさんは、なんと英語で答えますか?

2017年
12月13日
21:09
mouthbirdさん

>>3 コピットさん
こんばんは。
>「もし宝くじで1億円当たったら、どうしますか?」と聞かれたら、mouthbirdさんは、なんと英語で答えますか?
I would save all the money. ですかねー (あ、調べたら、save up のほうがいいみたいw)

2017年
12月14日
22:44
コピットさん

>>4 mouthbirdさん

いま気づいたのですが、mouthbirdさんおいう「英語の得意な人」というのは、「英会話の得意な人」のことですね。 文法勉強より、現場でコミュニケーションしながら身につけていくタイプ。文法解説できひんけど、ネイティブとも意志疎通できている、ような。

ところが私の思う「英語の得意な人」のイメージは、「文法をしっかり理解していて、自分で英文が書けて、洋書や新聞も難なくすいすい読める人、というイメージなんです。 



話がそれてすみません。

2017年
12月14日
23:30
mouthbirdさん

>>5 コピットさん
どちらかと言えばそうかもしれませんねー。
ただ、基軸は「中学高校時代で英語の成績が優秀な人」のつもりなのです。私は中学高校時代、英語は赤点しかとったことがありませんから。平均が80点台の定期テストで学年最低点(7点)を2度も取った私です。ああいったテストで楽に満点か満点近く取れる人がうらやましくて仕方がなかった。だからそういう人を「得意な人」と思っています。

 なお、私は文法はともかく、洋書や新聞をスイスイとは読めないですね。ゆっくりなら読めますが、基本読みたくないです。生徒の課題を嫌々読んでる感じです。

2017年
12月16日
00:55
コピットさん

>>4 mouthbirdさん

お答ありがとうございます。

>I would save all the money. ですかねー 

マジですか! 1円も使わずに?? 少しは使いましょうよ~~(笑)


さてさて、この質問をしたのは、以前英会話教室でこんなやりとりがあったからです。

その日は仮定法を勉強していました。

仮定法を勉強しているときだったので、質問に対して、それぞれに I would buy a new house if I won a lottery. とか、If I won a lottery, I would travel around the world. などと答えていました。

そのとき一人の、英語上級者の方が、 If I win a lottery, I will quit my job. と答えました。

私は、時制が間違いじゃないかと思い先生に聞いたら、別にそれで大丈夫だといいました。
その上級者の人(ゆりこさん)は、「可能性が0でなければ仮定法を使わない」と説明しました。
私にとって、宝くじで1億円を当てることはほぼ「可能性0」なので仮定法を使うのが当たり前、だと思っていたので、すこしびっくりしました。

それで参考書を何冊か読み、わかったことは 「話し手が可能性が十分ある」と思っているときは、仮定法にはしない、ということでした。

目からうろこだったのは、

<現実とは違う>ことを表すための動詞の形の決め方は「仮定法」と呼ばれている。言いかえれば、仮定法とは話している人が現実のことではないと感じている事柄を述べる時に使う表現方法なのだ。

という点です。

どうしても文法の授業は、「今日は仮定法を教えます」というように、先にテーマが決まっててその文法説明を聞いて、それから、仮定法の問題を解く、という形ですよね。

仮定法の授業だから、疑いもなく、素直に、動詞の形をかえて、解く。 それで正解。

となってしまう。。 けれで実際には、話し手の気持ちによっては可能性があると思っているのなら仮定法にする必要はないという、見方を忘れてしまいがちになるということに気がついたのです。


ただ、それが言いたかったのです。

2017年
12月16日
20:02
mouthbirdさん

>>7 コピットさん
> 実際には、話し手の気持ちによっては可能性があると思っているのなら仮定法にする必要はないという、見方を忘れてしまいがちになるということに気がついたのです。

そうだったのですね。仮定法が得意な私にとっては当たり前の話なのですが、コピットさんにとってはものすごい発見に感じたのではないかと思います。お気づきにならなかったことをお気づきになられたのは大変意義があると思います。

2017年
12月16日
23:13
コピットさん

>>8 mouthbirdさん

お返事ありがとうございます。

仮定法って便利というか、会話でもよく使われるので、マスターしたいですね。

またわからないことがあったら質問させてください。 よろしくお願いします。

1番~9番を表示