英語学習者には耳(音声)から英語を覚えようとする耳要素と意味(和訳例)から覚えようとする意味要素が存在する。耳要素が強い人ほど英語が得意になりやすい。
※月曜更新予定が火曜になってしまったことをお詫びします。
例えば、テレビのニュースでトランプ大統領のスピーチが流れるとする。この時、概ね2種類の反応を日本人は示す。
(1)画面に現れる字幕を見る(英語を聞く意識など、ほとんどない)
(2)流れている英語を聞こうとし、字幕を見ない。
私は
(1)の人を「意味要素の強い人」と呼んでいる。
(2)の人を「耳要素の強い人」と呼んでいる。
意味要素の強い(1)の人は、(2)みたいな日本人がいることが信じられない。「意味が分からなければ困るじゃないか!」と思う。
耳要素の強い(2)の人は、(1)みたいな日本人がいることが信じられない。「意味なんかどうでもいい。どうしてもなら意味なんて聞けば大体分かる。なぜ(1)の人は英語を聞こうとしないのか?」と思っている。
(1)のような意味要素の強すぎる人を私は「意味タイプ」と呼んでいる。
(2)のような耳要素の強すぎる人を私は「耳タイプ」と呼んでいる。
耳タイプのほうが総じて、英語は好きで得意になりやすい。意味を気にしなくて満足。どうしても意味を考える場合、英語をさらりと聞くだけで意味がある程度分かるからである。
英語をさらりと聞くだけで意味がある程度分かる…これは才能だと私は思う。
私はバリバリの意味タイプ。「英語をさらりと聞くだけでは、意味がさっぱり分からない」。私にはこういう才能が全くない。
耳タイプ・意味タイプについて昔、4コマ漫画で違いを解説したシリーズを描いた。予定では今年の8月下旬に続編を描くつもりであったが、都合が悪くできなかった。機会があったら続編を描く予定である。
未読であればぜひ「耳タイプ・意味タイプ」の漫画を読んでほしい。
http://q-eng.com/diary/20162
金曜日は【ニコニコ生放送】による文法講義放送です。この続きは来週の
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