今回はいつもの文法問題ではないです。現在高1の姪の英語の教科書の話です。この中にある話について皆様にコメントをいだきたいのです。引用なので、出典を明記しましょう。
「ENGLISH NOW English Communication I」 開隆堂 P68~71
です。この内容が私に矛盾の固まりにしか思えなかったのです。
該当のトピックを掲載します。
本当は挿絵も紹介したかったのですが、割愛します。
重要なのは
★アンディーという人物は東洋系の少年の顔で、ミアという人物の顔は明らかな白人系である
という点です。
では紹介します。
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<↓タイトル>
American or Not American?
<↓タイトルの次に書いてあった、本文の説明書き>
アメリカのレイクビュー高校から日本の姉妹校へ、交換留学生のグループがやってきました。そのひとり、日系アメリカ人のアンディーは佐藤家にホームステイをしています。ホストシスターの春子はファッションに興味がある現代っ子。ひとつ気がかりなのは、その春子の態度が冷たいことです。いったいどうしてなのでしょうか?
<以下本文:和訳例は私が作成>
【1】
Andy sat at the dinner table with the Sato family. Haruko hadn't spoken to Andy since they met at the airport. She was silent at the dinner table too. Was she disappointed by him? Was she just bored? Andy decided to break the ice and said to her, "I'm a junior at Lakeview High School. What grade are you in?"
Haruko didn't answer. She just looked at him. Andy thought that she did not understand him. "Uh... do you understand English?" he asked.
"Of couse I do!" said Haruko angrily. "I've been studying it since the fifth grade!" Her English was very good. Why had she said nothing to him?
<訳例>
アンディーは佐藤家の食卓に座っていた。春子はみんなで空港で会って以来、アンディーと話さなかった。彼女は食卓でも黙っていた。彼女は彼に失望したのであろうか? 彼女は退屈なだけなのだろうか? アンディーは話の口火を切ることに決めて、彼女にこう言った。「僕はレイクビュー高校の2年生なんだ。君は何年生なの?」
春子は答えなかった。彼女は彼を見ただけだった、彼女はアンディーの言っていることが分からないのだとアンディーは思った。「えーと 英語は分かるかい?」と彼は尋ねた。
「もちろん分かるわ!」と春子は怒って言った。「私は5年生から英語を勉強してるの!」彼女の英語はとても良かった。なぜ彼女は彼に何も言わなかったのであろうか?
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【2】
At lunchtime, American students sat with the students from their host families. Andy saw Haruko at a table with Mia. He joined them.
Haruko was busy talking to Mia. She was chatting and laughing with her. She had never laughed like that when she was with him.
After school, Haruko went up to Mia. "Goodbye, Mia. It was fun to talk to an American student."
"What do you mean?" asked Mia. "Hasn't Andy been staying with you?" "Well, he's not a real American."
Mia looked surprised. "Of course, Andy is a real American!" she said. "He's an American just like me."
"But he is a Japanese-American. He has dark eyes and black hair. He can't change his looks," said Haruko.
"Look, Haruko," Mia said. "Americans come in all shapes and colors. They don't all look like me."
<訳例>
昼食時間、アメリカ人の学生たちは、自分たちのホストファミリーの生徒たちと一緒に座っていた。アンディーは春子がミアと一緒にテーブルにいるのを見た。彼は彼女らに加わった。
春子はミアと話すのに忙しかった。彼女(春子)は彼女(ミア)とおしゃべりをし笑っていた。彼と一緒のときは彼女はそのようには笑わなかった。
放課後、春子はミアのところに来た。「じゃあね、ミア。アメリカ人と話せたことが楽しかったわ」
「どういう意味?」とミアは尋ねた。「アンディーがあなたのところに滞在してるのではないの?」
「えー、彼は本当のアメリカ人じゃないじゃん」
ミアは驚いたように見えた。「もちろん、アンディーは本当のアメリカ人よ!」と彼女は言った。「彼は私とちょうど同じようにアメリカ人よ」
「でも、彼はさー日系アメリカ人じゃん。彼は黒みがかった目と黒い髪を持ってるわ。彼は自分の見かけを変えられないわ」と春子は言った。
「見て、春子」とミアは言った。「アメリカ人はあらゆる外見や肌の色の人がいるのよ 彼らはみんなが私とは似ているわけではないの」
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以上が本文である。
教科書にいくつか設問がついている。そのうちの2つを紹介したい。
(1)春子がアンディーに冷たい態度をとった理由はなんですか?
(2)ミアが春子の発言を聞いて驚いたのは、なぜですか?
教科書はこれらを教科書の使用者(生徒)に問うている。ただ別に↑これは今回はどうでもいい。
皆様には別のことをお聞きしたい。私にはこの英文に山ほど疑問があるのだ。しかしがあまり幅を広げても収拾がつかなくなると思うので3点だけに絞る。それを皆様に考えて欲しいのだ。
それは以下↓である。
★
A・アメリカのレイクビュー高校からやって来たアンディーを真のアメリカ人と春子が思わなかったのはなぜか? 顔が日本人顔だったからか?
B・そうだとしても、春子は「Japanese-American」という言葉を知っている。にもかかわらず春子は日系アメリカ人をアメリカ人と見なしていないのはなぜだ?
C・春子はなぜアメリカ人と話せて嬉しいのだ?
Cを一番疑問に思う。
・ネイティブな英語を話す人と話したいのか? だとすればアンディーは該当するはずである。顔が日本人だったから、話している英語もネイティブではないと思い込んだのか? そうだとしても、アンディーの英語を聞いててネイティブと思わなかったのか? それともアンディーがよほど滑舌が悪かったのか?
私はこれらに疑問を感じずにいられない。そこで皆様の意見を賜りたい。今回はこれについてコメントをいただけないかと思う。どうかよろしくお願いいたします。
m(_ _)m
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