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mouthbirdさんの日記

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2013年
08月21日
12:57 mouthbirdさん

up to やだ~(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は問題編です

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●アプリ情報:テストバージョン 3.01と3.02
既に発表されています。

今後の予定(作成順)
単語の充実
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今回は up to にまつわる問題でした
誤訳しがちなので、問題にしてみました。
それでは解答と解説です。

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問題
次の英文に対し、辞書を使っても良いので、適切な日本語訳例を作りなさい。

(1)He is not up to the job.

解答例
 彼にはその仕事をやるだけの力はない。
解説
 up to ~ には「~に耐えられて、~に匹敵して」という意味があります。
文脈上、これが良いと思います。

---

(2)It is up to us to help them.
解答例
 彼らを助けるのは私たちの責任だ。
解説
 up to ~ には「~の責任である、~次第である」という意味があります。
今回、ご解答下さった皆様は
 彼らを助けることは私たち次第だ。
といった感じの訳例が多かったのですが、これは少し微妙であると思います。
確かに同じ範疇の意味なのですが…

なぜ私は「微妙」に思うのか、を説明します。

まず、ジーニアスに
(a) It's entirely up to you.(それは全く君次第だ)という用例が載っています。これに則れば「~次第」で無問題でしょう。
ただ、ジーニアスの続きの例文を見ますと
(b) It's up to you to decide what to do.(何をするのかを決めるのは君の責任だ)という用例です。(a)と(b)の違いは何でしょうか?
(a)は it が何を指すのか、これだけでは不明
(b)は it は to 以下(つまり、何をするのかを決めること)。
 で、「何をするのかを決めること」は「~次第」が良いのか、それとも「~の責任」が良いのか? どちらでも良いかもしれませんが、「責任」とズバリ言い切ったほうがこの場合は適切だと、ジーニアスの編者は考えたのだと思います。

で!
 実は、私が出した問題の出典元(英語問題総整理)は↓このような問題だったのです。
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・同じ意味になるように(  )を埋めなさい
 It is our duty to help them.
=It is (  )to us to help them.
----
もちろん答えは up です。しっかり「義務」にさせているのです。

その上であらためて訳例を比較して見ましょう
 ・彼らを助けるのは私たち次第だ。
 ・彼らを助けるのは私たちの責任だ。
「~次第」で間違いとは言いませんが、「~の責任」のほうが明確な意図を表していると思うのです。皆様どう思われるでしょうか?
----

(3)I think he is up to something.

解答例
 私は彼が何かをたくらんでいるように思う。

解説
 up to ~ には「~をして、~しようとして」という意味があります。
文脈上、これが良いと思います。

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いかがだったでしょうか? up to が嫌にならなかったでしょうか? 私は up to が出てくると身構えてしまいます。

それではまた来週。

問題編
http://q-eng.com/diary/14070

参考:出典


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コメント

1番~6番を表示

2013年
08月21日
15:06
popoyuriさん

前後が無いと、その答えにならないものもあるんじゃないかなー?と思いつつ、「責任」の訳はいいですね。なるほどーです。

ところで先生。
タイトルの「やだ~」は何なのでしょう?

2013年
08月21日
16:49
mouthbirdさん

>>1 popoyuriさん
> タイトルの「やだ~」は何なのでしょう?
up to の意味を考えるのが、わしは「嫌」なんです。(いちいち考えるのがめんどくさいから…とほほ…)

2013年
08月22日
09:20
hadaさん

解説ありがとうございます。

popoyuriさんも書かれているように、文脈によって意味もかわってきそうですね。
↓では「義務」と訳されていました。
http://ejje.weblio.jp/sentence/content/%22up+to+us+to%22

to help them だと責任、次第、どちらにもとれそうだけど、
to make the final decision なら、責任や義務という訳が似合いそう。

up to で困った記憶はないのですが(up to の意味をひとつしか知らなかったからww)、that ならよくよくありますw

2013年
08月22日
10:15
popoyuriさん

>>2 mouthbirdさん

先生の気持ちでしたか(笑)。
何か嫌なことがそこに入るのかと思っちゃった。

確かに、こんなにいろんな意味がある言葉が出て来たら、責任?匹敵?次第?たくらみ?と迷いますね。
私もやだ~(笑)。

2013年
08月22日
15:05
mouthbirdさん

>>3 hadaさん
weblio を確認しました。ふむふむ、It is up to 人 to do ~ で「~次第」がありますね。やはり it の内容次第で「~次第だ、~の義務だ、~の責任だ」といったものなかから、適切なものを選びたいですね。
 that は私も昔はエライ苦労しました。今は瞬時に判断できますね。これこそ経験の積み重ねでできるようになりました。
 で、当時の苦労を一応、形にしています。良かったらご活用ください。
【that識別表】(私はこれを瞬時に使いこなしています)
http://juken.alc.co.jp/mouthbird/archives/2010/09/that_2....

>>4 popoyuriさん
>何か嫌なことがそこに入るのかと思っちゃった。
すみません。誤解を招きやすい表現でした。ごめんなさい。いつも up to を見ると陰鬱な気分になるのです。とほほ…

2013年
08月23日
09:45
hadaさん

>>5 mouthbirdさん
thatの識別表ありがとうございます!

何かを聞いているときに that が出てきて、これを先生の識別表に従って瞬時に判断するのは自分には無理そう…でも、ネイティブの人は同じようなことをしているんでしょうね。

「さあてと。上を全部丁寧に読んだ人はいないと思います。」に笑っちゃいました。
すみません量に圧倒されてよく読んでいませんでした。(^^;

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