単語の最後に-yや-ieをつけると、幼児性と親しみ易さをもたらすのかもしれない。
たとえば、日本語の「~ちゃん」に近いような感覚を。
それはパティ・ペイジの「ワンワンワルツ」がテレビで流れていたときのこと。
字幕の日本語になんとなく違和感をおぼえたのだ。
♪How much is the doggie in the window?
ショーウィンドウのワンちゃん、おいくらかしら?
「こんな日本語を使うのは、いったいどこの深窓のおじょうさま?」
と、そのときは嘲笑したのだが、後で英語圏の幼児が馬をみて"horsey"とさけんでいるのを聞いたときに、ふと本文冒頭のような考えが頭に浮かんだ。
訳者の方、どうもありがとうございます。
傲慢で、すみませんでした。(笑)
おかげさまで、今まで知らなかった単語の感覚に気づきました。
いちど気づいてみれば状況証拠はあちこちに転がっている。
たとえば
●子供向けマンガのキャラクターには、-yや-ieで終わるものが多い。
Snoopy, Charlie Brown, Peppermint Patty, Mickey Mouse, Minnie, Goofy, Winnie the Pooh, etc.
●映画「Godfather」で冷血漢の主人公はふだんMichaelとかMikeと呼ばれているのだが、特定の場面でのみ、ごく親しい者だけが彼をMikeyと呼ぶ。
●"Daddyyy!" ほら、小さな子供の声が、頭の中で鳴り響くでしょ?
そのうち、この考えが正しいかどうかnative speakerに確認してみよう...
と思ったままスッカリ忘れていたところ、先日lang8で日記にコメントをくださった方に確認する機会があった。
親切な方でていねいに説明してくれ、それまで知らないこともおしえてもらった。
簡潔にまとめると以下のとおり。
アメリカ人の彼女いわく、
-y, -ieの音は「カワイイ」
①会社の上司を「マイク」の代わりに「マイキー」と呼ぶことはふつうない。
よほどくだけた上司でもない限り。
②大人になると、「スージー」や「ボビー」では子供っぽい感じがするので、代わりに「スーザン」や「ボブ」と呼ばれる方を好む。
家族や親しい友人は別。
とはいえ...
①よくある名前の場合、他者との区別のために、そのまま-yの名前を使う人もいる。
②最初から-yのついている名前もある。
「ナンシー」「アニー」「ルーシー」「ベッキ―」などはその可能性もある。
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