観て来ました。
シンジ君は、またウジウジしてました。
ふつー、物語は「主人公が試練を乗り越え成長する」という暗黙の構造を持っている。前作で試練を乗り越え、成長し、お姫様を助ける熱血ヒーローを演じたシンジ君だったけど...
そー。そー。そーだよね。
「成長の拒否。最後までウジウジ」というのがエヴァンゲリオンのアイデンティティ。
ああ一体、何を期待して、エヴァンゲリオンなんか見に行ったんだろう?
アスカが映画の中で何度か言ってました。
「アンタって、ホント、ガキね!」
ああ...まったく、そのとーりだ...
このセリフはシンジ君に向かって発せられたものなんかじゃない。
(だってシンジ君は14年間眠ってたんだから、ホントにガキなんだし...)
このセリフは(おそらくは監督自身と)映画を見に来た観客に向けて発せられたものなのだ。
「時に西暦1999年」から14年後のお話。
つまり2013年のお話。
この間、いろいろなことが起こった。
同時多発テロ。
政権交替。
東北地震。
原発事故。
インターネット不況。
シンジ君が、ウジウジするのは仕方ない。
だって時が止まってたんだし。
でも、ボクは...
あれから14年も経つのに、
いろんなことが起こったのに、
いい年して、何を期待して、エヴァンゲリオンなんか見に行ったんだろう?
「ホント、ガキね。」
そー言われて、映画を観てる自分が、ホント、はずかしくなりました。
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