あの震災から日本企業が考えなければならないことは様々であるが、
コンピュータ部門として、いかなる場合においても、
どうやって会社のコンピュータシステムを稼動させ
事業を継続していくかが最大の課題である。
いわゆるBCP (business continuity plan)である。
検討が本格化したのは昨年9月からだった。
どこに拠点を置くか、どのような考え方で場所を選定していくか、
さらに昨今の電力事情。
少しでも早い対応が必要であるが、コストの問題も大きい。
経営者は必要性は認めてくれるものの
場所やコストのことになると簡単には納得しくれない。
システムを移行するための時間を考えると、
大きな方針は昨年12月末までには決定したかった。
しかし決定できなかった。説得できなかった。
今年3月末には決定できそうだったが、
最期の最期に土壇場で逆転した。
関係者からは、いよいよ疑問が投げかけられた。
本当にやるんですか? 当然のこと。
4月、5月はこれまでの内容を再検証した。
大きく方向性を変えたところもある。
方針は、ようやく決定した。
ただし、これからが本当の実行である。
ここまで来るのに課題はたくさんあった。
何が一番大変だったか。
気持ちを途切れさせずに部下を引っ張っていくことだった。
投げやりな言葉は口に出さない、それだけは心がけてきた。
検討、調整、プレゼンこれを繰り返し、ようやく決定した。
10ヶ月を要した。
DecisionMakingProcessとしては長すぎると感じる。
でも、ようやく思い出に変わった。
みんな大きく成長しただろう。
決定したことをメーカに連絡したらこんなメールが来ました。
手前味噌ですが本当に嬉しかったので書いておきます。
>XX様の正義、信念、自己犠牲的誠実さ、粘り強さ、
全ての勝利だと敬服いたしました。
いよいよ私たちの出番です。全社を挙げてご支援させていただきます。
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
>ほんとに長い期間お疲れ様でした。目頭が熱くなりました。
これから大変ですが宜しくお願い申し上げます。
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