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昨年のセンターの新問題(解答編)
こんにちは。旧チャンネルブログの流れを汲む日記の水曜日がやってきました。
今週は解答編です。
今回もコメントくださった皆様、ありがとうございました。
え~とまず毎度申し訳ないですが、いつものお知らせ。
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★【重要】
皆様向け「英語学習サイト」を立ち上げます!
詳細はまだ公表できませんが、お知らせできる程度で発表します。
・只今αテスト中です
1月オープンを目指して調整しています。
・このサイト内で、iKnow!、Dictation、Brainspead、が使えます。(これらの使用には、smart.fm の登録が必要。皆様の多くは既にお済なのでここは問題ないですね)
・smart.fmのフォローと、皆様の学習とコミュニケーションにお役に立つと思います。
・登録が必要なサイトになります。(少なくとも初めは無料です) 登録の心構えをしていただけると、大変嬉しく思います。
・ユーザーのコミュニケーションが活発化するはずです。
・アルファーユーザーをさらに若干名追加募集します。
テスターとして、アルファユーザーを若干名募集します。
(メールアドレスが必要です)
ご興味のある方は、私宛にメールをください。smart.fm内のメッセージは不可です
(宛先 contact@ye-study.com)
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まず、センターを受けた受験生の皆様お疲れ様でした。
私の講評は↓こちらです。
http://www.alc.co.jp/beginner/article/mouthbird/2010/01/2010.html
では、先週の解答です。
問A You should be careful about what you eat now, because it is often said that you are what you eat, which means:
Everything ___ ___ ___ ___ ___ ___ in the future.
1.eat 2.on 3.some effect 4.you 5.your body 6.will have
正解:416325
Everything you eat will have some effect on your body in the future.
解説:まず、リード文の意味から解読。前半から説明する。
You should be careful about 〔what you eat now〕
〔what you eat now〕←英語が苦手な人の多くはこの手の what が分からなくて苦手である。端的に説明するとこの what は「関係代名詞の what」。
・「関係代名詞の what」は通常「= the thing(s) which」と取り替えられる、と説明される。
つまり
(1) You should be careful about what you eat now
(2)=You should be careful about the thing which you eat now
(2)の文の which は(今回は)【目的格の関係代名詞】である。eat の目的語が右にないからである。(←ここが英語苦手な人は最大に苦手である。
ここの説明が分からない人は↓ここを「た~~~ぷり時間をかけて」読むように!)
http://www.alc.co.jp/beginner/article/mouthbird/cat205/
(2)は
You should be careful about the thing (which you eat now) とかっこで括られる。
(which you eat now)は手前の thing を修飾している。
だから(2)の意味は
「今あなたが食べるものについてあなたは注意すべきだ」
になる。
続いて後半。
(3)because it is often said that you are what you eat
これも関係代名詞のwhatが使われている
(3) because it is often said that you are what you eat
(4)=because it is often said that you are the thing which you eat
(4)の文の which も(今回は)【目的格の関係代名詞】である。eat の目的語が右にないからである。
(4)は
=because it is often said that you are the thing (which you eat)とかっこで括られる。
(which you eat now)は手前の thing を修飾している。
また、it は that 以下を指す。
it=that you are the thing(which you eat)である。
だから(4)の意味は
「なぜならば、あなたはあなたが食べるものになってしまう、としばしば言われるから」
になる。
,which means は which が関係代名詞の主格で、先行詞は手前の文全部である。したがって今回の、which means の意味は「これは~(といった)意味である」という感じである。
では、問題文に入る。
Everything ___ ___ ___ ___ ___ ___ in the future.
1.eat 2.on 3.some effect 4.you 5.your body 6.will have
effect という単語に注目する。名詞で「影響」という意味であることが分かる。名詞なので、主語か目的語になるに決まっている。(補語の可能性もあるが、選択肢に補語を作る第2文型や第5文型の動詞がないので、今回はその可能性がない)
「影響」を名詞で使うなら、
have some effect で「ある影響を持つ・ある影響がある」という具合に使いたいではないか。したがって、will have some effect の順番が決定する。
ではどこに影響するのか?「あなたの体に」だろう。したがって will have some effect on your body の順番が決定する。では「 will have some effect on your body」の主語は何だろう? 選択肢を見ると、残りは you と eat しかない。eat は動詞だから主語になりえない。you は主語になりえるが、もし「you will have some effect on your body」としたら「あなたはあなたの体に影響を及ぼすだろう」という意味になる。そうではなく「あなたが食べるものが、あなたの体に影響を及ぼすだろう」になるのではないか?
では「あなたが食べるもの」を英作してみよう。
→the thing (which you eat) となるはず。この場合の which は関係代名詞目的格である。目的格の関係代名詞は省略できる。したがって
the thing (which you eat)
=the thing (you eat)
これでOK。意味はもちろん「あなたが食べるもの」になる。
しかし、問題文には the thing という言葉がない。ところが Everything という単語が文頭にある。the thing の代わりに Everything を置けば
Everything (you eat)
とできる。意味は「あなたが食べる全てのもの」になる。
これで全てがつながった。
正解は
Everything (you eat) will have some effect on your body in the future.
「あなたが食べる全てのものは、あなたの体に影響を及ぼすだろう」
となる。
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問B The Widdowsons are planning to eat out with their son at a restaurant. Mr. Widdowson calls the restaurant to make a reservation. He could say:
Can ___ ___ ___ ___ ___ ___ for 7:00 next Saturday?
1. a 2.book 3.for 4.I 5.table 6.three
正解:421536
Can I book a table for three for 7:00 next Saturday?
解説:まずリード文の意味から解読。前半から説明する。
The Widdowsons are planning to eat out with their son at a restaurant.
前半はさほど問題がないか。強いてあげれば、英語が苦手な人は to不定詞が苦手。今回の to不定詞は名詞用法で「こと」と(直訳では)訳す。plan to eat で「食べることを計画する」である。また今回の out は副詞で「外で」という意味。したがって「plan to eat out」は「外食する計画を立てる」という意味。ここまでが分かれば、ここの全体の意味は
「ウィドウサン一家は息子を伴ってレストランで外食しようと計画を立てている」となる。
後半。
Mr. Widdowson calls the restaurant to make a reservation
こっちの to不定詞は副詞用法で「~するために」という意味。call は呼ぶではない。電話をかけるである。したがって「ウィドウサンさんは、予約するためにそのレストランに電話する」である。
He could say:は「彼は~と言うことができるだろう」という意味。
では、問題文。
Can ___ ___ ___ ___ ___ ___ for 7:00 next Saturday?
1. a 2.book 3.for 4.I 5.table 6.three
英文には絶対に【動詞】が必要。しかし一見動詞らしいものが見当たらないではないか! でも動詞は必要なので、この中に最低1つは動詞がある。実は book には動詞があるのだ。これを知っているかどうかを試す問題だった。book の動詞の意味を知らない人は辞書を引こう。「~を予約する」と書いてあるはずだ。実は 「bookの~ing形」つまり「booking」は日本人にもなじみがある。よく「ダブルブッキング」という言葉を聞かないだろうか? これは同じ時間帯に予約を2重に入れてしまったことである。ブッキングとは booking だったのだ!
book が動詞と分かればシメタもの!
Can I book
の語順が決定。では何を予約するのか? 「座席」に決まっている。したがって、
Can I book a table
の語順。あとは「3人分の座席」なんだろうから
Can I book a table for three
となる。
Can I book a table for three for 7:00 next Saturday?
「次の土曜日の7時に3人分の座席を予約できますか?」になる。
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問C There was a phone call from someone whose number you didn’t recognize, so you didn’t answer it. However, it was from someone inviting you to a party. You could express your regret by saying:
I ___ ___ ___ ___ ___ ___ answered the phone yesterday.
1.could 2.had 3.have 4.I 5.joined 6.the party
正解:135624
I could have joined the party had I answered the phone yesterday.
解説:まずリード文の意味から解読。前半から説明する。
There was a phone call from someone (whose number you didn’t recognize), so you didn’t answer it.
私が認識してなかった電話番号の誰かからの電話があった、だから私はそれに答えなかった。
もしくは
誰かから電話があったが、それは私が認識しなかった人の電話番号であった、だから私はそれに答えなかった。
である。英語が苦手な人は、所有格の関係代名詞のwhose のつながりのところが難しかったかもしれない。英語が苦手な人は大丈夫だったろうか?
中盤。
However, it was from someone inviting you to a party.
inviting は現在分詞で手前の someone を修飾している。したがってこの意味は
「しかしなら、それはパーティにあなたを招待するある人からのものだった」
後半
You could express your regret by saying:
「あなたは次のことを言うことで後悔を表現できるだろう」
となる。
では問題文。
I ___ ___ ___ ___ ___ ___ answered the phone yesterday.
1.could 2.had 3.have 4.I 5.joined 6.the party
could のあとは原形動詞しかこれない。したがって、
could have の順番は鉄板。have の目的語になりそうな名詞はないから、これは
「could have +過去分詞」に鉄板で決定。
とすると、
could have joined か
could have answered に絶対になる。
どちらにしろ主語は I にしかならない。だから
I could have joined ~
I could have answered the phone yesterday.
の2択。
仮に下だとすれば、意味は「私は昨日その電話に出ただろう」という意味になる。
でも、残っている選択肢は had と the party。これなら
「もし昨日その電話でたならば、そのパーティに参加しただろう」としたほうが筋が通る。
したがって、下ではなく上。続きに the party を加えて
I could have joined the party 「私はそのパーティに参加しただろう」
になるはず。
残っている選択肢は had と I。普通に考えれば、語順から言って後半は
I had answered the phone yesterday.(私は昨日その電話に答えた)
にしたいところだ。しかしこれには「もし」という意味がない。本来ならば if をつけて
I could have joined the party if I had answered the phone yesterday.「もし昨日その電話でたならば、そのパーティに参加しただろう」としたい。しかし選択肢に if がない。
ここで仮定法のある知識が生かされる。
そもそもここは仮定法過去完了である。
仮定法分からない人は↓ここをじっくり確認をお願いする。
http://www.alc.co.jp/beginner/article/mouthbird/cat203/
実は!
仮定法過去完了の場合、
主語 と had の順番を入れ替えることで、if を省略できる。
例文
(もしあなたがあそこで右に曲がっていたら、あなたはその駅に着いただろう[実際は右に曲がらなかったので駅につかなかった])
・If you had turned right at that point, you would have arrived at the station.
↑この英文は if を省略し、「主語 と had の順番を入れ替え」て
=Had you turned right at that point, you would have arrived at the station.
とできてしまう。
したがって、
I could have joined the party if I had answered the phone yesterday.
=I could have joined the party had I answered the phone yesterday.
「もし昨日その電話でたならば、そのパーティに参加しただろう」
になる。
補足
hanshin_tigersさんから次のような質問があった。
I could have joined the party had I answered the phone yesterday.
の場合、「カンマ」がつくのではないか?
元々センターの過去問題なので原文を改めて見たけれども、カンマはなかった。
でも気にはなったので、ネイティブ(ペンシルベニア州在住のアメリカ人)に確認した。
彼の返事は「あったほうがよいが、なくても問題ない。あってもなくても意味は変わらない」であった。
カンマがあったら、解きやすくなってしまうので、入れなかったのだと思います。^^
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これらが昨年のセンターの問題でした。今年もセンターはこの形式の問題でした。
ちなみにですが、私の見解では↓こうだと思っています。
・問題Aは「英語が得意な人には易しく感じ、英語が苦手な人は難しく感じる」
(英語が得意な人は関係詞が得意。苦手な人は関係詞が苦手)
・問題Cは「英語が得意な人には難しく感じ、英語が苦手な人は簡単に感じる」
(英語が得意な人は仮定法が苦手。苦手な人は仮定法が得意)
Cを間違った人は、たとえ間違っても英語が得意になってきた証拠です。
皆様いかがだったでしょうか?
それではまた来週!m(_ _)m
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