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mouthbirdさんの日記

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2024年
12月12日
09:47 mouthbirdさん

時制の基本(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの問題をお届けします。
今週は解答編です。

予定より1日遅れてしまいました。ごめんなさい。

今回は基本問題でした。ただ英語が「得意な」人が苦手とする分野からの出題でした。
では行きます。

問題:(   )内の動詞の形を最も適切な時制に変えなさい。なお、未来時制ならwillを付け足し、現在完了ならhave(has)+過去分詞、過去完了ならhad+過去分詞にしなさい。

1. I know if she (stay) in Tokyo next month.

解答: will stay

解説:まず意味は「私は彼女が来月東京に滞在するかどうかを知っている」。
    これはif以下→[if she (stay) in Tokyo next month]が名詞節であるというのが最大のポイントです。
    そして、if以下が名詞節かどうかを判断するためには
     know の意味
    を正確に覚えている必要があります。

knowの意味は
 × 知っている
 〇 ~を知っている
です。【~を】が大事。

→そして【~】の部分が今回[if she (stay) in Tokyo next month]に当たります。
このように【~】の部分が [if S+V~] の場合、その[if S+V~]は名詞節です。

if S+V~が名詞節の場合、
→if の意味は「もし~ならば」ではなく「~かどうか」です

そして
 [if S+V~]が【名詞節】の場合、未来の話は未来時制(通常は will + 動詞の原形)で表現します。
今回の場合、next month があるから未来のことを指します。
したがって、今回は will stay になります。

---

2. I will be happy if she (stay) in Tokyo next month.

解答: stays

解説: まず意味は「もし彼女が来月東京に滞在すれば、私は嬉しいだろう」。
これはif以下→[if she (stay) in Tokyo next month]が副詞節であるというのが最大のポイントです。
 この2の場合、1と違って手前で「~」を要求する部分がないですよね。
  I will be happy で(私は嬉しいだろう)で意味が完結しています。
こういう場合、[if S+V~]の部分は絶対に名詞節にはなりません。
こういう場合は、[if S+V~]の部分は副詞節というものになり、手前の部分を修飾します。
 [if S+V~]が副詞節の場合、if の意味は「もし~ならば」です。

で!
ここで重要なルールが適用されます。それは
「時・条件を表す副詞節は未来の事でも現在時制」
というルールです。

今回の場合、next month があるから未来のことを指します。

ですが、今回のif は「もし~ならば」という意味で、これは【条件】にカテゴライズされます。
したがって、今回の stayは、現在時制で表現します。
三単現の s をつけて、
→ stays にします。

---

3. I would be happy if she (stay) in Tokyo now.

解答:stayed

解説: まず意味は「もし彼女が今東京に滞在していれば、私は嬉しいだろうに」。
この3は2と一緒で副詞節なのは大丈夫でしょうか?
それを確認したら、2との意味の違いを日本語で表現するが難しいです。最後に「に」が付いています。

 実は、この場合 now が付いていますから 今現在の話です。でも stays ではなく stayed と過去形にします。
なぜか?
 if以外の部分、この場合の I would be happy のところが will ではなく would になっているからです。

この would は仮定法の証拠です。仮定法を使う場合というのは、実際とは違う【妄想】を言うときに使います。
→実際は、「今」彼女は東京に滞在してないのです。

  「現在」の妄想を想像する場合→ 「仮定法過去」と呼ばれるルールが適用されます。このルールにおいては今の事は「過去形」で表現します。つまり、if S+V~ の V は過去形になります。
したがって、stayed が正解になります。

---

4. I would have been happy if she (stay) in Tokyo last month.

解答:had stayed

解説: まず意味は「もし彼女が先月東京に滞在していたらば、私は嬉しかっただろう」。
この4は2や3と一緒で副詞節なのは大丈夫でしょうか?

これは last month がついているから過去の話です。

でも stayed ではなく had stayed と過去完了形にします。
なぜか?
 if以外の部分、この場合は I would have been happy となっているからです。

この would は仮定法の証拠で、would have 過去分詞だったら、これはもう仮定法過去完了にほぼ決まります。
仮定法を使う場合というのは、実際とは違う【妄想】を言うときに使います。
→実際は、「過去の」彼女は東京に滞在してなかったのです。

  「過去」の妄想を想像する場合→ 「仮定法過去完了」と呼ばれるルールが適用されます。このルールにおいては過去の事は「過去完了形」で表現します。つまり、if S+V~ の V は過去完了形になります。
したがって、had stayed が正解になります。

===

音派の人はこういうのが難しいと思います。意味まで考えないと間違えてしまうからです。
しかし、私のような意味派には逆にこれは簡単で仕方がないのです。

いかがだったでしょうか? それではまた来週。

問題編
http://q-eng.com/diary/23485
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コメント

1番~4番を表示

2024年
12月22日
14:04
neginohanaさん

あ~確かに高校で習った覚えがありますが、頭で考えると混乱しがちで、自信ないです。

3が特に分かりにくいのは、おそらく私はこの文型をほとんど使わないからでしょう。
口をついて出てくるのは、圧倒的に I wish ~の方です。

あと、stay と now が一緒にあるときは、進行形にしちゃいますね。

2024年
12月24日
09:23
mouthbirdさん

>>1 neginohanaさん
ご感想ありがとうございます。
ああ。3は進行形のほうがいいのかなあ。ただ、now があっても、is staying ではなく was staying ですけどね。
ふも、こういう表現はneginohanaさんでも混乱し自信がないのですね。これは私にとって貴重なご感想です。私はこれに混乱したことがないのです。「妄想or妄想でない」が【無意識】に判断されます。neginohanaさんはこれを「頭で考える」という感覚なのでしょうか? 私はそうではなく、頭を使っているとは露ほども思っていないのです。そしてその後「妄想」の場合は自動的に仮定法の表現が生成されます。自信しかないのです。

 私は「なぜ私は仮定法が得意なのに、多くの英語好きはこれを難しく思うのか?」についてずっと研究しています。新たな仮説が浮かびました。
●私は「それができるのか?できないのか/妄想なのか、そうではないのか?」というのを、無意識に判定する・頭など使っている感じは全くない。簡単すぎる
 のに対し
●仮定法が苦手な人はそうではない
 のではないでしょうか?

私にとっては、「たった1文の英語の例文を覚える」方がよっぽど困難です。いくら頭を使っても覚えられず、苦しみまくります。英語が得意な人に「なんでこんな短いたった1文の英文が覚えられないの? やればできるのに。気合が足りないだけ~www」とさんざん馬鹿にされながら、私はなに1つ例文を覚えられないまま終わるのです。

2024年
12月24日
11:55
neginohanaさん

なんとなく雰囲気で使ってしまっているか
しっかり理詰めで覚えているか

という違いでしょうね。

実際、私は時制が苦手です。←鬼の首を取ったような顔をしないでください
英文記事を読んでいても、特に間接話法など、現在形のままだったり時制の一致をしてあったりいろいろなので、そのへんはNative speaker の感覚がない私にはなかなか掴めません。
だから、自分で書くときは悩んでしまいますね。
話すときは適当に口に出しても通じるので気にしませんが(だからいけない?)

2024年
12月25日
19:12
mouthbirdさん

>>3 neginohanaさん
雰囲気で使う!? ←これがもしかしたら、私とneginohanaさんとの大きな違いかもしれません。

●たぶんですがneginohanaさんは英語の習い初めから中学や高校時代で雰囲気でも割と間違いが少なかったのではないでしょうか? 
  それで雰囲気で英語使うことが普通になったのではないかと思います。

私はそれが逆です。中学高校で雰囲気でやったら、間違いしかしない。発音自慢の英会話好きの英語教師に授業中に間違いを指摘され馬鹿にされ、【授業中に1分以上同級生全員に笑われれ、さらし者にされました】。

「雰囲気?」それで対応して
発音自慢&英会話大好きな英語教師に恥をかかされた経験しか私にはないのです。
↑このせいで
【私は雰囲気で英語で扱えないのです】

---

しかし浪人時は文法通りやれば間違えなくなった。ちゃんと文法通りに答えれば丸ばかりもらえる。浪人して初めてやっと英語で恥をかくことがなくなった。文法のおかげで人生で初めて英語で笑われなくなった!
だから文法でしか対応策を知らない。
    ↑
たぶんこれがneginohanaさんには「理詰め」に見えるのだと思います。
もしかしたら時制や仮定法は「理詰め」が対応しやすいのかもしれません。

鬼の首を取ったような顔をしない…ああああ、そう見えるんですね。ごめんなさい。ご指摘くださってありがとうございます。気を付けます。

私にとっては、雰囲気で英語を使っているニコニコしている日本人全員が、、、信じられない存在なのです。

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