お暑うございます。皆様いかがお過ごしでしょうか?
前回の問題にコメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。
正直、ここまでたくさんの皆様に答えていただけるとは思っていませんでした。
とても嬉しく思っています。(~o~;)アセアセ;ヒアアセ;
まず皆様はお答えが気になると思いますので、
模範解答を書きます。
(1) If you clean your teeth before going to bed, I’ll _
tell_ you a story afterwards.
(2) Don’t _
say_ such foolish things.
(3) He _
tell_s so many lies that people in the village can never believe him.
(4) He was so worried he couldn’t even _
speak(talk)_ .
(5) Are you _
tell_ing me the truth?
(6) You can never _
tell_ which team will win.
(7) Please don’t _
talk_ so much. We’re all feeling tired.
(8) I don’t want to _
say_ what happened to him.
(9) I must _
talk_ over the whole question of my son’s future with his class teacher.
(10) Mother _
say_s that poverty is a virtue.
となります。全問正解の方が何人かいらっしゃいますね。おめでとうございます。(^^)
今回、これを出した意図は色々あるのですが、その一つは「受験問題である」という点にあります。
大学受験英語の問題は、何を出されても文句を言えないようなところがあるのですが、その1つ「
語法問題」というものがあります。今回はそれを紹介したかったのです。
「語法」とは、文法とある意味かぶっています。単語1つ1つに課せられたルールがあります。
難しい大学ほど、語法問題の頻度は多いです。医学部などは特に多いような気がします。
今回、聞いたものは皆「言う」に関係するものです。(say, tell, speak, talk)日本語だと皆「言う」といった訳例を当てはめることが出来るケースが多い単語です。
受験ではこれを「単語一つ一つに課せられたルール」、すなわち、「語法」によって正解を出さなければならないのです。
何が言いたいかと言うと、この問題は「意味で使い分けているわける問題ではなく、『語法』で正解を導き出す問題だ」ということです。
この種の「言う」に関する「語法問題」の出題頻度は、大学入試では非常に高いのです。だから紹介したのです。
出題頻度の高い(tell, say, speak, talk)の「それぞれ語法」について今回は紹介したかったのです。
ではそれぞれの語法を紹介しますが、その前に、軽い説明を。
●
tell, say は
他動詞,
speak, talk は
自動詞。
●4つの中で
一番大事なのは「
tell」の語法。
↑
これが大原則です。
ではでは~
【tell】の語法
tell は基本は第
4文型の他動詞(SVOO)。第3(SVO)もあるが、ケースが限られる。
コツ!⇒★( )の次に[人]が来たら tell だ!
☆(1)第4文型は tell のみ。
○tell 人 that SV~ 「人に that 以下 と告げる」
○tell 人 to do~ 「人に~せよと命じる」
×tell that SV~
×tell to do~
※第4文型(SVOO)の他動詞なので、目的語が
2つ必要。
↑で言うなら、
1つ目が「人」、2つ目が[that SV~]か[to do~]
第3文型(SVO)のケースは以下の場合。
(2)「人を目的語」にする[こういう形のtell] もある
tell + 人 + about ~ 「人と(ある内容)について話す」<第3文型>
tell + 人 + of ~ 「人に(ある内容)を知らせる」<第3文型>
(3)tell には「わかる」という意味があり、このとき
can やbe able to を伴い、この場合の目的語に「人」が来ない。
いきなり「名詞」がくる。
またはいきなりthat節やwh-節がきて、それを目的語にできる。
つまり、
can tell +名詞 「名詞がわかる」
can tell +that SV~ 「SV~がわかる」
can tell +wh- SV~ 「SV~がわかる」
という形で使う。
<補足ケース>
(4)tell + a lie(第3文型), tell +人 + a lie(第4文型)
(5)tell + the story(第3文型), tell +人 +the story(第4文型) など
【say】の語法
say は
第3文型の他動詞(SVO)
コツ!⇒★say の直後に[人]は来ない。どうしても来させたいのなら [+to 人]という具合に to が要る。
(1)say +“実際に話す言葉”, say to 人+“実際に話す言葉”
(2)say that SV~, say wh- SV~
(3)say + something など
※第3文型(SVO)の他動詞なので、目的語が
1つ必要。↑で言うなら
[“実際に話す言葉”]、[that SV~]、[wh- SV~]、[something]
が全て say の[目的語] にあたる。これらがなければ say は使えない。逆にあったら say を選ぶ。
【speak】の語法
speak は基本的に自動詞。(例外あり)
speak と talk は語法的には非常によく似ている。
★ speak は聞き手が居なくても良い(居ても良い)が、talk は聞き手が必要。
☆speak は自動詞なので、その直後にはほとんど前置詞が来る!
(1)speak about ~「(ある内容)について話す」
speak of ~「(気軽に)~のことをおしゃべりする」
(2)speak to 人「人と話す」になる
(3)「他動詞として使える」という例外がある。それは
[speak +言語] と使う場合。[例] speak English
【talk】の語法
talk は基本的に自動詞。(例外あり)
speak と talk は語法的には非常によく似ている。
★ speak は聞き手が居なくても良い(居ても良い)が、talk は聞き手が必要。
☆talk は自動詞なので、その直後にはほとんど前置詞が来る!
(1)talk about ~「(ある内容)について話す」
talk of ~「(気軽に)~のことをおしゃべりする」
talk over ~「~について相談する」
(2)talk to 人「人と話す」になる
(3)「他動詞として使える」という例外がある。それは
[talk +言語] と使う場合。[例] talk English
ただし、この場合、speak のほうが普通。
さて、これを踏まえて解きましょう。
(1) If you clean your teeth before going to bed, I’ll ___ you a story afterwards.
( )の次に人がある。⇒
tell。
<お休み前に歯を磨けば、後でお話をお前に話してやろう>
(2) Don’t ___ such foolish things.
( )の次に人が居ない。けれど目的語[such foolish things]がある⇒他動詞の
say。
<そんなバカなことを言うな>
(3) He ___s so many lies that people in the village can never believe him.
tell a lie (嘘をつく)の形。⇒
tell。
<彼はあまりに多くの嘘をつくので、その村の人々が彼を信じることはけしてできない>
(4) He was so worried he couldn’t even ___ .
目的語がない。とすれば speakか talk。話の中心は「喋ること」だから、必ずしも話し手が必要な文脈ではない。とはいえ、話し手が居てもおかしくない。⇒
speak か
talk。
<彼は心配のあまり喋ることさえできない>
(5) Are you ___ing me the truth?
( )の次に人がある。⇒
tell。
<お前は私に真実を言っているのかね?>
(6) You can never ___ which team will win.
( )の次に人が居ない。けれど目的語[which team will win]がある⇒他動詞の say かな?⇒( )の手前に「can」がある。「can tell」の形で「分かる」のはず。したがって⇒
tell。
<どちらのチームが勝つか、お前には分からない>
(7) Please don’t ___ so much. We’re all feeling tired.
so much で「そんなに(多く)」の意味のはずだ。だから much は副詞。であるなら、目的語がない。したがって自動詞(speakかtalk)に絞れる。後半で「(お前の話は)うんざりだ」と言っていることから、聞き手が居ることが分かる。⇒
talk。
<そんなに喋らないでもらえるかい? 俺たちはみんなうんざりしているよ>
(8) I don’t want to ___ what happened to him.
( )の次に人が居ない。けれど目的語[what happened to him]がある⇒他動詞の
say。
<彼に何が起こったかを私は言いたくない>
(9) I must ___ over the whole question of my son’s future with his class teacher.
( )の次が前置詞。この段階で自動詞(speakかtalk)に絞れる。talk over で「~について相談する」であるから⇒
talk。
<私は息子の未来の全体の問題について担任の先生と相談しなければならない>
(10) Mother ___s that poverty is a virtue.
( )の次に人が居ない。けれど目的語[that poverty is a virtue]がある⇒他動詞の
say。
<母は貧困は美徳だと(いつも)言っている>
という具合でした。
ちょっと今は時間がないので、皆様のコメントは、明日(8月14日)にいたします。
このログのカラーリングも明日もう一度かけますね(現在は仮のものです)
いかがでしたでしょうか?
ではまた来週。
(コミケの準備でテンパって居る)mouthbirdでした。(概ね新刊完成しました!^v^ 3日目 西す07b)
問題編
http://q-eng.com/diary/2324
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