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mouthbirdさんの日記

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2008年
08月13日
08:20 mouthbirdさん

「言う」という意味の英単語を正しく使い分ける受験問題(解答編)

お暑うございます。皆様いかがお過ごしでしょうか?
前回の問題にコメントをくださった皆様、本当にありがとうございました。
正直、ここまでたくさんの皆様に答えていただけるとは思っていませんでした。
とても嬉しく思っています。(~o~;)アセアセ;ヒアアセ;


まず皆様はお答えが気になると思いますので、模範解答を書きます。


(1) If you clean your teeth before going to bed, I’ll _tell_ you a story afterwards.
(2) Don’t _say_ such foolish things.
(3) He _tell_s so many lies that people in the village can never believe him.
(4) He was so worried he couldn’t even _speak(talk)_ .
(5) Are you _tell_ing me the truth?
(6) You can never _tell_ which team will win.
(7) Please don’t _talk_ so much. We’re all feeling tired.
(8) I don’t want to _say_ what happened to him.
(9) I must _talk_ over the whole question of my son’s future with his class teacher.
(10) Mother _say_s that poverty is a virtue.

となります。全問正解の方が何人かいらっしゃいますね。おめでとうございます。(^^)


今回、これを出した意図は色々あるのですが、その一つは「受験問題である」という点にあります。
大学受験英語の問題は、何を出されても文句を言えないようなところがあるのですが、その1つ「語法問題」というものがあります。今回はそれを紹介したかったのです。


「語法」とは、文法とある意味かぶっています。単語1つ1つに課せられたルールがあります。
難しい大学ほど、語法問題の頻度は多いです。医学部などは特に多いような気がします。


今回、聞いたものは皆「言う」に関係するものです。(say, tell, speak, talk)日本語だと皆「言う」といった訳例を当てはめることが出来るケースが多い単語です。
受験ではこれを「単語一つ一つに課せられたルール」、すなわち、「語法」によって正解を出さなければならないのです。


何が言いたいかと言うと、この問題は「意味で使い分けているわける問題ではなく、『語法』で正解を導き出す問題だ」ということです。
この種の「言う」に関する「語法問題」の出題頻度は、大学入試では非常に高いのです。だから紹介したのです。


出題頻度の高い(tell, say, speak, talk)の「それぞれ語法」について今回は紹介したかったのです。


ではそれぞれの語法を紹介しますが、その前に、軽い説明を。


tell, say他動詞, speak, talk自動詞
●4つの中で一番大事なのは「tell」の語法。
  ↑
これが大原則です。


ではでは~


【tell】の語法
  tell は基本は第文型の他動詞(SVOO)。第3(SVO)もあるが、ケースが限られる。
コツ!⇒★(  )の次に[人]が来たら tell だ!
☆(1)第4文型は tell のみ。
  ○tell 人 that SV~ 「人に that 以下 と告げる」
  ○tell 人 to do~  「人に~せよと命じる」
    ×tell that SV~
    ×tell to do~
 ※第4文型(SVOO)の他動詞なので、目的語が2つ必要。
   ↑で言うなら、
   1つ目が「人」、2つ目が[that SV~]か[to do~]

 第3文型(SVO)のケースは以下の場合。
 (2)「人を目的語」にする[こういう形のtell] もある
     tell + 人 + about ~ 「人と(ある内容)について話す」<第3文型>
     tell + 人 + of ~  「人に(ある内容)を知らせる」<第3文型>
(3)tell には「わかる」という意味があり、このとき
  can やbe able to を伴い、この場合の目的語に「人」が来ない。
   いきなり「名詞」がくる。
   またはいきなりthat節やwh-節がきて、それを目的語にできる。
 つまり、
      can tell +名詞 「名詞がわかる」
      can tell +that SV~ 「SV~がわかる」
      can tell +wh- SV~ 「SV~がわかる」
 という形で使う。
 <補足ケース>
 (4)tell + a lie(第3文型), tell +人 + a lie(第4文型)
 (5)tell + the story(第3文型), tell +人 +the story(第4文型) など


【say】の語法

  say は第3文型の他動詞(SVO)
コツ!⇒★say の直後に[人]は来ない。どうしても来させたいのなら [+to 人]という具合に to が要る。
 (1)say +“実際に話す言葉”, say to 人+“実際に話す言葉”
 (2)say that SV~, say wh- SV~
 (3)say + something など
  ※第3文型(SVO)の他動詞なので、目的語が1つ必要。↑で言うなら
   [“実際に話す言葉”]、[that SV~]、[wh- SV~]、[something]
 が全て say の[目的語] にあたる。これらがなければ say は使えない。逆にあったら say を選ぶ。





【speak】の語法
  speak は基本的に自動詞。(例外あり)
  speak と talk は語法的には非常によく似ている。
 ★ speak は聞き手が居なくても良い(居ても良い)が、talk は聞き手が必要。
 ☆speak は自動詞なので、その直後にはほとんど前置詞が来る!
 (1)speak about ~「(ある内容)について話す」
   speak of ~「(気軽に)~のことをおしゃべりする」
 (2)speak to 人「人と話す」になる
 (3)「他動詞として使える」という例外がある。それは
   [speak +言語] と使う場合。[例] speak English

【talk】の語法
  talk は基本的に自動詞。(例外あり)
  speak と talk は語法的には非常によく似ている。
 ★ speak は聞き手が居なくても良い(居ても良い)が、talk は聞き手が必要。
 ☆talk は自動詞なので、その直後にはほとんど前置詞が来る!
 (1)talk about ~「(ある内容)について話す」
   talk of ~「(気軽に)~のことをおしゃべりする」
  talk over ~「~について相談する」
 (2)talk to 人「人と話す」になる
 (3)「他動詞として使える」という例外がある。それは
   [talk +言語] と使う場合。[例] talk English
   ただし、この場合、speak のほうが普通。


 さて、これを踏まえて解きましょう。

(1) If you clean your teeth before going to bed, I’ll ___ you a story afterwards.
 (  )の次に人がある。⇒tell
 <お休み前に歯を磨けば、後でお話をお前に話してやろう>

(2) Don’t ___ such foolish things.
 (  )の次に人が居ない。けれど目的語[such foolish things]がある⇒他動詞の say
 <そんなバカなことを言うな>


(3) He ___s so many lies that people in the village can never believe him.
  tell a lie (嘘をつく)の形。⇒tell
 <彼はあまりに多くの嘘をつくので、その村の人々が彼を信じることはけしてできない>


(4) He was so worried he couldn’t even ___ .
  目的語がない。とすれば speakか talk。話の中心は「喋ること」だから、必ずしも話し手が必要な文脈ではない。とはいえ、話し手が居てもおかしくない。⇒speaktalk
 <彼は心配のあまり喋ることさえできない>


(5) Are you ___ing me the truth?
 (  )の次に人がある。⇒tell
 <お前は私に真実を言っているのかね?>


(6) You can never ___ which team will win.
 (  )の次に人が居ない。けれど目的語[which team will win]がある⇒他動詞の say かな?⇒(  )の手前に「can」がある。「can tell」の形で「分かる」のはず。したがって⇒tell
 <どちらのチームが勝つか、お前には分からない>


(7) Please don’t ___ so much. We’re all feeling tired.
 so much で「そんなに(多く)」の意味のはずだ。だから much は副詞。であるなら、目的語がない。したがって自動詞(speakかtalk)に絞れる。後半で「(お前の話は)うんざりだ」と言っていることから、聞き手が居ることが分かる。⇒talk
 <そんなに喋らないでもらえるかい? 俺たちはみんなうんざりしているよ>


(8) I don’t want to ___ what happened to him.
 (  )の次に人が居ない。けれど目的語[what happened to him]がある⇒他動詞の say
 <彼に何が起こったかを私は言いたくない>


(9) I must ___ over the whole question of my son’s future with his class teacher.
 (  )の次が前置詞。この段階で自動詞(speakかtalk)に絞れる。talk over で「~について相談する」であるから⇒talk
 <私は息子の未来の全体の問題について担任の先生と相談しなければならない>


(10) Mother ___s that poverty is a virtue.
 (  )の次に人が居ない。けれど目的語[that poverty is a virtue]がある⇒他動詞の say。   
 <母は貧困は美徳だと(いつも)言っている>


という具合でした。


ちょっと今は時間がないので、皆様のコメントは、明日(8月14日)にいたします。
このログのカラーリングも明日もう一度かけますね(現在は仮のものです)


いかがでしたでしょうか?
ではまた来週。


(コミケの準備でテンパって居る)mouthbirdでした。(概ね新刊完成しました!^v^ 3日目 西す07b)

問題編
http://q-eng.com/diary/2324
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コメント

1番~13番を表示

2008年
08月13日
11:01
さん

1:

Yamatodamashi のコメント:
Mouthさん



面白いですね。このサイトへのご紹介、どうもありがとう。

2008年
08月13日
16:18
GoodGriefさん

(7)でtalkがOKなのはわかりますが、speakは駄目なんですか。(?_?)



talk Englishというのは知らなかったなあ。(@_@;)



informalな言い方なら、talkがOを取る言い方は結構ありますね。

talk businessとかtalk turkeyとか...



talk 人 into(out of) ~ingっていうのもありますよね。(^-^)

2008年
08月13日
16:54
さん

3:

忙しい時期に早めに解答を載せて頂きありがとうございました。



コメントをつけていただけるとのコト、先に自分のケアレスミス認めておきます。



talk over (9) で捉えたはいいのですが、頭の中で、again まで補ってしまい、



ワタシの回答のコメントでは「また説明しなおす」と言うようなコトを書きました。



説明まで配慮して採点すると、減点モノです。



余談ですけれど、ワタシの母校ではとても厳しい先生が居て、



● 講義の出欠で評価しない



● 試験の欠席は「利き腕の骨折以外は認めない」



● 間違ったことを書くと減点する (零点でもよし、ただ単位は与えない)

  下手をすると、-30点トカになってしまう。



こんな教授が居ました。





コメント、楽しみにしています。

2008年
08月14日
04:12
さん

4:

StPaul のコメント:
mputhbird sensei,



" ちょっと今は時間がないので、皆様のコメントは、明日(8月14日)にいたします。 "



We are looking forward to seeing your comments to us.



Have a nice day.



St. Paul

2008年
08月14日
17:58
さん

5:

Ast のコメント:
今まで曖昧なままにしてたことが今回のでスッキリしました。
今回の内容は辞書を使っても自動詞か他動詞かの区別以外はまったく解ってなかったので苦戦しましたw
でもこうしてまとめて覚えると覚えやすくて助かります。
苦手な人にとってはこういったシンプルかつ的確かつ易しい解説しか頭に入らないはずなので今回ので助けられた人も多いはずw

「語法」というのははじめて聞いた言葉ですが、今回の内容を見ているとなにやら手強そうな感じがしますねw
訳だけではなくこういう使い方を覚えていかないといけないんですね。
特に複雑だったり、多くの使い方がある単語だともうダメダメです (>_<)

先生の解説を見ていると漫画の方も一読してみたくなります。
去年なら私もコミケ行ってたので見ににいけたんですけどねw

2008年
08月15日
06:42
mouthbirdさん

>Yamatodamashiさん

いらっしゃい。ぜひこのサイトをご活用ください(^^)



>GoodGriefさん

(7) Please don’t _ so much. We’re all feeling tired.

目的語がないので、speakかtalk。一方的ではなく話し手(聞いていてうんざりしている人々)が居るので、talkになります。

speak も人が居てもいいのですが、問題で聞かれら場合は、無難な方を選ぶのが常套ということになるのです。

一応受験問題なんで、informal な使い方まではご勘弁を~。(ToT)



>dominiqueさん

コメントしておきました

厳しい先生に鍛え上げられたようですね。私なら逃げてますね。



>St.Paulさん

コメントしておきました



>Astさん

困っている人を上手く助けて上げられたらいいのですが、どうだったでしょうか?

Astさんにそうおっしゃられると、救われる気がします。ありがとうございます。

おお、コミケ前回いらしたのですか! 出来れば今回もいらっしゃれないですかねえ?

(3日目西す07bですよ~(^o^))

2008年
08月15日
11:01
さん

7:

StPaul のコメント:
オンライン

StPaul



531

学習中アイテム: 531



学習完了アイテム: 0

約2時間前



Mouthbird sensei,



Thank you for your kind and good explantions to each person’s answers.



" >StPaulさん the villageのご指摘ありがとうございました。m(_ )m (8) I don’t want to __ what happened to him. 人が居ればtell なのですが、居ないので、say になります。 "Below was my answer with cmments.

(8) I don’t want to (tell) what happened to him.

(tell you) seems better for me.



As I wrote in my answer, I felt and still feel now



’ tell you ’ seemed and seems more natural



becuase this short sentence seems to be part of conversation



between people more than one.



If we use ’ say’ here,



I feel like someone is givng a lecture on the stage



and this is not a conversation



This is my feeling.



Thank you again for your time and efforts, mouthbird sensei.



Have a nice evening.



St. Pual


2008年
08月15日
17:16
さん

8:

Ast のコメント:
今回も行きたいんですけど今住んでいる所から東京はとっても遠いし何も準備してないので今回は無理です(つロ`)
近くに住んでたら気軽に参加するんですけどねw
今年は例年以上に暑いので過酷なコミケになりそうですねw
また急に雨が降り出したりしなければいいですが、天候に恵まれるといいですね。

以上英語とはなんの関係もないことですいませーんw

2008年
09月11日
08:46
さん

9:

yokokun のコメント:
こんにちは。o(=^ω^=o) 遅れてトライしてみました。
辞書なしで    10問中6問正解
辞書の後訂正して     7問正解 になりました。^^:

先生の解説とコメントを読ませて頂きました。(8)について質問させて下さい。 私は「 tell 」にしました。

(8) I don’t want to _say_ what happened to him.
<彼に何が起こったかを私は言いたくない>

パッと見て、 [what happened to him] を1つの目的語として捉え、この意味に解釈したのですが、よーく考えてみて
「彼(の身)に何が起こったか」ではなく
「何が起こったかを、彼に言いたくない。」という風に解釈してしまいました。
what happened を1つの目的語
to him を修飾語句・副詞句 という解釈もできませんか?

以下の例がありますよね?
I told him the news. S+V+O+O 第4文型
= I told the news to him. S+V+O+(M) 第3文型

お忙しいとは思いますが、教えて頂けたら嬉しいです。

 

2008年
09月12日
03:31
mouthbirdさん

>yokokunさん

>(8) I don’t want to say what happened to him.

>what happened を1つの目的語

>to him を修飾語句・副詞句 という解釈もできませんか?



できなくはありません。ただ、英米人はそういう風に考えないと思います。

say の後で to him を修飾語句・副詞句 という解釈にさせたいのであれば、英米人は

>(8) I don’t want to say to him what happened.

と書くのです。

yokokunさんのように考えられてしまうのを防ぐため、

say to 人 ~

という語順で say は使うことに通常なっているのです。

2008年
09月12日
04:10
さん

11:

yokokun のコメント:
早速の解説を、ありがとうございます♪
私の聞き方が、少し足りなかったようで、すみません。(´・ω・`)

ここでは、tell もOKにならないのかな? 
以下の2つの文は文法的に成立しないのかな? と思ったのです。

I don’t want to tell what happened to him.  第3文型
<何が起こったかを、私は彼に言いたくない>
= I don’t want to tell him what happened. 第4文型

what happened to him がひとかたまりで、say の目的語になることは、理解しました。

2008年
09月12日
10:59
mouthbirdさん

>yokokunさん

なるほど、そういう意図であったのですね。すみません。誤読しておりました。



<何が起こったかを、私は彼に言いたくない>

であるなら

>I don’t want to tell him what happened. 第4文型

にはできますが

>I don’t want to tell what happened to him.  第3文型

にはしないのです。



もちろん、<ins>tell A to B</ins> 「BにAという」という形はあります。



しかし、  ↑の A には「節」は通常これないのです。

 (節…主語と動詞があるもの)



 ↓の

>I don’t want to tell [what happened] to him.

[what happened] は主語=what 動詞=happened なのです。



[what happened]は節なので駄目なわけです。



仮に

<ins>tell A to B</ins> の「Aは節でもOK」だとすれば、

まさに

・[what happened to him].(彼に何が起こったのか)

・[what happened] to him.(何が起こったのかを彼に)

と意味が紛らわしくなるので、困ってしまいます。

こうした誤読を避けるためにも、通常はAは節は入らないのです。

この辺は say の場合と全く同じ理屈です。

2008年
09月13日
03:28
さん

13:

yokokun のコメント:
ていねいな解説を、ありがとうございます♪
節はこないんですね。 よくわかりました。
一人一人に対して、丁寧にお答え頂き、感謝しています。
これからも、よろしくお願い致します。
o(=^ω^=o)

1番~13番を表示