smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です。
参加された方、ありがとうございました。それでは先週の問題の解答解説をします。
問題
次の文の( )内に入る最も適当な語(句)をa~dから選びなさい。
(1) The house ( ) my grandfather’s until two years ago.
a. has been b. is c. is to be d. had been
解答:d. had been
解説:答えは、had been で過去完了になる。
過去完了にするときは、
1・必ず「過去の一時点を示す部分」が必要
2・その過去の一時点よりも【前】の内容を言いたい場合は過去完了にする
(注意・その過去の一時点と【同時期】の内容を言いたい場合は過去形にする)
until two years ago と「2年前まで」という部分がある。これは「過去の一時点を示す部分」である。
「この時点」より【前】に、その家は私の祖父のものだったのだから、過去完了が適切。
したがって、had been が正解。
(2年前まで、その家は私の祖父のものだった)
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(2) She came to my office while I ( ) the arrangements for my flight to Seoul.
a. was making b. am making c. was made d. had made
解答:a. was making
解説:She came to my office と「彼女が私のオフィスにやってきた」という部分がある。これは ago があるため、これは過去の話であることが確定する。したがって現在時制の b. am making は消える。
while は「~している間に」という意味。ということは、She came to my office と【同時期】でなければおかしい。ならば過去完了形はおかしい。過去形でなければならない。この段階でd. had made は消える。
c. was made にしてしまうと、受動態なので、「私が作られる」という意味になってしまう。「手配を作っている」にしないとおかしい。したがって正解はa. was making。
(私がソウル行きの飛行機を手配している間に、彼女が私のオフィスにやってきた。
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(3) Tom ( ) for an hour at the station when his friend finally arrived.
a. has been waiting b. had been waiting c. had been waited d. has been waited
解答:b. had been waiting
解説:when his friend finally arrived と「彼の友人がついに到着した」という部分がある。これは過去形を使っているので「過去の一時点を示す部分」である。この段階で、現在時制のa. has been waiting や d. has been waited は消える。
「この時点」より【前】に、その家は私の祖父のものだったのだから、過去完了が適切。
選択肢の a も c も過去完了形。
しかし、「彼が待っている」という意味は「he is waiting」であって、「he is waited」という受動態にはならない。なので、c. had been waited はおかしい。正解はb. had been waiting
(彼の友人がついに到着した時まで、彼は駅で1時間待っていた)
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(4) This coming May, we ( ) for twenty years.
a. had been married b. had married c. will have been married d. will marry
解答:c. will have been married
解説:This coming May は「来る5月に」という部分がある。これは未来を表す部分である。この段階で we 以降の後半は 未来時制でなければおかしい。したがって、a. had been married b. had married はおかしい。
後半を見て意味を考えると「20年間」とある。5月に結婚する、という話ではない。したがって、d. will marry はおかしい。完了形には「継続」の意味があり、「~の間、(ずっと)~している(していた)」という意味がある。これを使うのが適切であろう。したがって、正解は c. will have been married
(来る5月に、我々は結婚20周年を迎える)
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いかがだったでしょうか? 英語が得意な人は「時間軸をいちいち考えないと解けない」みたいな問題が苦手な人が多いのです。私は「それはいつの出来事だったのかといった時間を捉える作業」が得意だったので、これだけは昔から楽勝でした。
いかがだったでしょうか? それではまた来週!
問題編
http://q-eng.com/diary/22535
出典