smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です。
参加して下さった方、ありがとうございました。それでは先週の問題の解答と解説に参ります。
問題:次の( )内に入れて、通常ありふれた正しい英文になるほうを選びましょう。
1. We will begin to discuss the problem( ).
a. when Mr. Morimoto comes here
b. when Mr. Morimoto will come here
解答:a. when Mr. Morimoto comes here.(森本さんがここに来る時、我々はその問題を話し合うだろう)
解説:この問題は「時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在時制」というルールを適用する問題なのです。
この1.の問題の英文の場合、ちょうど( )←ここに当てはまる部分が【副詞節】と呼ばれるものに該当します。
【副詞節】という言葉の意味が分かりますか? 知らない人には分かりにくいと思います。
【副詞節】とされるのは、『接続詞+S+V~』の塊が、別の節全体を修飾(説明)している節のことです。
・まず英語の学習時で使う【節】という言葉の意味を確認しましょう。
節とは「主語(S)と動詞(V)がある意味を作るかたまり」のことを言います。
この英文なら、
前半:We will begin to discuss the problem
S V
(我々はその問題を話し合うだろう)
後半:when Mr. Morimoto comes here
S V
(森本さんがここに来る時)
今回のこの問題は、「この2つの節」で成り立っています。ここまでよろしいでしょうか?
【副詞節】とされるのは、『接続詞+S+V~』の塊が、別の節全体を修飾(説明)している節のことです。
今回の場合、
後半:when Mr. Morimoto comes hereは
↑
『接続詞 + S V ~』←という塊で
(森本さんがここに来る時)という意味ですね。
「森本さんがここに来る時」という意味の節が⇒前半の「我々はその問題を話し合うだろう(We will begin to discuss the problem)」という部分を修飾しています。だから、この「when Mr. Morimoto comes here」は【副詞節】と呼ばれる部分になります。
そして!
⇒「時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在時制」というルール
があるのです。森本さんはここにまだ来てないはずですね。来るのは未来のはずです。でもここでは will をつけて未来時制で表さないのです。正しくは現在形にするのです。今回はこの部分が【時を表す副詞節】だからです。
したがって、正解は a. when Mr. Morimoto comes here となります。
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2. We know( ).
a. when Mr. Morimoto comes here
b. when Mr. Morimoto will come here
解答:b. when Mr. Morimoto will come here(我々は森本さんがここにいつ来るかを知っている)
解説:今度も( )の部分が副詞節かどうかを確認しましょう。
まず節を確認しましょう
この英文なら、
前半:We know
S V
(我々は~を知っている)
後半:when Mr. Morimoto will come here
S V
(森本さんがここにいつ来るか)
今回のこの問題は、「この2つの節」で成り立っています。ここまでよろしいでしょうか?
今回の場合、
後半:when Mr. Morimoto will come hereは
↑
『接続詞 + S V ~』←という塊で
(森本さんがここにいつくるか)という意味ですね。
「森本さんがここに来る時」という意味の節が⇒前半の「我々は~を知っている(We know)」という部分を修飾しているでしょうか? そもそも We know の部分には「欠陥」があります。この部分は「我々は~を知っている」という意味です。「~」の部分が欠落しているのです。
know の意味は「知っている」ではありません
know の正しい意味は「~を知っている」です。
この足りない「~」の部分を【目的語】と言います。実は今回その【目的語】に当たる部分が、後半:when Mr. Morimoto will come here(森本さんがここにいつ来るか)なのです。
つまり
(我々は~を知っている)← ここの「~」の部分に後半を当てはめて
(我々は 森本さんがここにいつ来るか を知っている)
になっています。1の問題のように( )の部分が副詞節ではないことがお分かりいただけますでしょうか?
実は「~」のような「目的語」とされる部分は、品詞上「名詞」とされる存在しかなることができない、とされるのです。なので今回の、when Mr. Morimoto will come here ←この節は【名詞節】と呼ばれます。副詞節ではないのです。
( )の部分は、副詞節ではなく、名詞節を入れなければならないので、未来のことは未来時制で書きます。
森本さんが来るのは未来の話ですよね。したがって、今回は will をつけて
⇒when Mr. Morimoto will come here とするのが通常の表現になります。
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3. We will be happy( ).
a. if Mr. Morimoto comes here
b. if Mr. Morimoto will come here
解答:a. if Mr. Morimoto comes here.(もし森本さんがここに来れば、我々は嬉しいだろう)
解説:この問題も「時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在時制」というルールを適用する問題なのです。
この3.の問題の英文の場合、ちょうど( )←ここに当てはまる部分が【副詞節】と呼ばれるものに該当します。
今度も( )の部分が副詞節かどうかを確認しましょう。
まず節を確認しましょう
この英文なら、
前半:We will be happy
S V
(我々は嬉しいだろう)
後半:if Mr. Morimoto will come here
S V
(もし森本さんがここに来れば)
今回のこの問題は、「この2つの節」で成り立っています。ここまでよろしいでしょうか?
【副詞節】とされるのは、『接続詞+S+V~』の塊が、別の節全体を修飾(説明)している節のことです。
今回の場合、
後半:if Mr. Morimoto comes hereは
↑
『接続詞 + S V ~』←という塊で
(もし森本さんがここに来れば)という意味ですね。
「もし森本さんがここに来れば」という意味の節が⇒前半の「我々は嬉しいだろう(We will be happy)」という部分を修飾しています。だから、この「if Mr. Morimoto comes here」は【副詞節】と呼ばれる部分になります。
そして!
⇒「時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在時制」というルール
があるのです。森本さんはここにまだ来てないはずですね。来るのは未来のはずです。でもここでは will をつけて未来時制で表さないのです。正しくは現在形にするのです。今回はこの部分が【条件を表す副詞節】だからです。
したがって、正解は a. if Mr. Morimoto comes here となります。
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4. We don't know( ).
a. if Mr. Morimoto comes here.
b. if Mr. Morimoto will come here.
解答:b. if Mr. Morimoto will come here(我々は森本さんがここに来るかどうかを知らない)
解説:今度も( )の部分が副詞節かどうかを確認しましょう。
まず節を確認しましょう
この英文なら、
前半:We don't know
S V
(我々は~を知らない)
後半:if Mr. Morimoto will come here
S V
(森本さんがここに来るかどうか)
今回のこの問題は、「この2つの節」で成り立っています。ここまでよろしいでしょうか?
今回の場合、
後半:if Mr. Morimoto will come hereは
↑
『接続詞 + S V ~』←という塊で
(森本さんがここにくるかどうか)という意味ですね。
「森本さんがここにくるかどうか」という意味の節が⇒前半の「我々は~を知らない(We don't know)」という部分を修飾しているでしょうか? そもそも We don't know の部分には「欠陥」があります。この部分は「我々は~を知らないる」という意味です。「~」の部分が欠落しているのです。
know の意味は「知っている」ではありません
know の正しい意味は「~を知っている」です。
この足りない「~」の部分を【目的語】と言います。実は今回その【目的語】に当たる部分が、後半:if Mr. Morimoto will come here(森本さんがここにいつ来るか)なのです。
つまり
(我々は~を知らない)← ここの「~」の部分に後半を当てはめて
(我々は 森本さんがここに来るかどうか を知らない)
になっています。3の問題のように( )の部分が副詞節ではないことがお分かりいただけますでしょうか?
今回も2の問題ど同様に「~」部分に( )が当てはまります。したがって、if Mr. Morimoto will come here ←この節は【名詞節】と呼ばれます。副詞節ではないのです。
( )の部分は、副詞節ではなく、名詞節を入れなければならないので、未来のことは未来時制で書きます。
森本さんが来るとしても来るのは未来の話ですよね。したがって、今回は will をつけて
⇒if Mr. Morimoto will come here とするのが通常の表現になります。
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以上になります。「時・条件を表す副詞節は未来のことでも現在時制」というルールは大変重要なルールになります。時制が苦手な人は、かなり大変かもしれません。いかがだったでしょうか?
それではまた来週~
問題編
http://q-eng.com/diary/22489