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mouthbirdさんの日記

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2009年
09月21日
13:21 mouthbirdさん

雑談:ドラえもん:ぼくよりダメなやつがきた

ドラえもん23巻(てんとう虫コミックス)の中に「ぼくよりダメなやつがきた」という作品がある。
大げさなことを言うと、小さいころ見たこの話が今の私を作ったかもしれない。




今ならyoutubeで見れるのでぜひ見て欲しい。(↓これは新ドラバージョンだが、話の内容は同じ)








以下はyoutubeの動画が消えてしまった場合の説明である。
「ぼくよりダメなやつがきた」という話は以下のような内容である。

・のび太の学校に「多目くん」という少年が転校してくる。
・多目くんは、のび太よりも成績が悪く、運動能力もない。
・のび太は、多目くんの登場に大喜び。
・家に多目くんを呼び、宿題をいっしょにやる。のび太のほうが多目くんよりも出来がよい。
・勉強中、のび太は多目くんに「そんなのもできないのか!」と言い、ご機嫌である。
・しずかちゃんの前で、2人のかけっこを見せる。のび太のほうが勝つ。のび太は大喜び。
・のび太はジャイアンに野球のメンバーに誘われるが、へまして殴られるのが嫌なので、代わりに多目くんを推薦する。
・のび太は、家に帰って、ドラえもんに「どんな試合になるか、想像するだけで笑っちゃうよw」と笑う。




・ここで「ドラえもん」がひみつ道具を出す。




 「配役入れ替えビデオ」




・そこでは
  「のび太」が「スネ夫」に、
  「多目くん」が「のび太」に、
 入れ替わった「過去のシーン」が映し出される。




・勉強中、スネ夫はのび太に「そんなのもできないのか!」と言い、ご機嫌である。
・しずかちゃんの前で、2人のかけっこを見せる。スネ夫のほうが勝つ。スネ夫は大喜び。
・スネ夫はジャイアンに野球のメンバーに誘われるが、へまして殴られるのが嫌なので、代わりにのび太を推薦する。
・スネ夫は「どんな試合になるか、想像するだけで笑っちゃうよw」と笑う。




のび太は試合場に行く。多目くんがへまをしてジャイアンに殴られそうになっている。
のび太は、「やめろ! 多目くんを推薦したぼくの責任だ」と言って、代わりに殴られる。




・ドラえもんは、帰ってきたのび太を「よく殴られた!」と褒める。




・残念ながら多目くんは転校してしまう。のび太に「いじめっこに殴られるのかばってくれた」ことなどのお礼を言いながら…。




以上である。




―――――




正直、吐露する。
小学生の時の私は、まさに「配役入れ替えビデオの中のスネ夫」であった。当時私は算数がバカみたいにできた。だから算数ができない友達を「そんなのもできないの?」とバカにしまくっていた。




その因果応報が中学・高校の時に訪れた。
中学・高校の時の私は、まさに「配役入れ替えビデオの前の多目くん」であった。当時私は英語がバカみたいにできなかった。だから英語ができる友達から「そんなのもできないの?」とバカにされまくっていた。
友達はもちろん、英語の先生からも「そんなのもできないの?」とバカにされまくっていた。




英語のできる皆様、および、英語の先生の皆様。
あなたは、「配役入れ替えビデオ」を見る前の「のび太」、になっていないでしょうか?




今は、私は英語を教える立場にある。
私は、どんな場合でも「配役入れ替えビデオ」を見る前の「のび太」になりたくないのである。

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コメント

1番~13番を表示

2009年
09月21日
15:00
さん

1:

108bones のコメント:
私は大人になってから初めてスネ夫であることに気づいた性質です。

仕事がきっかけで強く意識して直すようにしました。きっとまだどこかで

スネ夫は生きていると思いますが、、、、

ドラえもんはなかなかどうして、素晴らしいエピソードが多いですよね。

2009年
09月21日
15:18
さん

2:

xaky のコメント:
感動しました。

これって本当にそうですね。

「己の欲せざる所は人に施す勿れ」という古の言葉があるが、
実行するのが難しいですね。

2009年
09月21日
16:26
さん

3:

SujiTaro のコメント:
何か大人向けの話だなあと思いながら見させていただきました。
この話に登場しているのは子供ですが、人間社会で対人関係がある限り、どのような年齢層の人でも起こりえる話だなあと思いました。

2009年
09月21日
19:59
Malibuさん

うるっときました・・

2009年
09月21日
22:57
mouthbirdさん

>108bonesさん

私は小さいころに、この話を見て「スネ夫」にはなるまい、と心に決めました。しかし実際、スネ夫になっている場面がたびたびあります。そのたびにこの話を思い出して反省しています。ドラえもんは良い話が多いですよ。私は今でもドラえもん映画を劇場まで見に行きます。



>xakyさん

感動してくださってありがとうございます。私も小さいころにこれを見て、感動しました。今でもよく覚えているエピソードです。(この動画は新ドラえもんですが、私が見たのは昔のバージョンです。念のため) 当時とても「ショック」を受けました。こののび太がスネ夫になっているなんて思いもよらなかったからです。



>SujiTaroさん

大人でこういうスネ夫みたいな人が大勢いますね。

ちなみに、私は高校生時代、英語ができる友人や英語の先生たちに、↓こう言われてばかりでした。

 「え~まだできてないの?」

 「あ~違うよ! 困るなあ、こんな簡単な問題を間違えちゃ^^」

 「わかんないことがあるの? これはねえ~ (俺は先生に文法問題を見せる。すると先生のクセに)… じ、自分で考えなきゃだめだよ! 人に頼ってちゃ力がつかないよ」



全てこのドラえもんの話と同じです。「それでも英語の教師か!」 と私は当時思いました。しかし言ったところで、教師の性格が直るわけはない。むしろ「言い訳を言うな」と言われるのがオチ。 こういう先生どもの所為で、私は英語がさらに嫌いになったと思います。



>malibuさん

良い話ですよね。あなたはスネ夫に英語を習いたいですか? 私は習いたくありません。



やはりこの話が私のルーツなのです。私は多目くんのような人に英語を教えたいし、英語を得意にさせたいのです。



多目くんの目の前にはだかり、「殴るならぼくを殴れ!」と言いたいのです。

2009年
09月22日
03:09
さん

6:

hada のコメント:
劣等感がある人は、他者を見下すことで自分の立場を守ろうとする心理が働くと聞いたことがあります。 過去や現在の自分がどうなのか都合よく(笑)思い出せないのですが、英語に関しては劣等感の塊のようなものでした。 もし英語への劣等感がなくなったとしても、自分ができなかったことを忘れないような人間になりたいものです。 でも、自分がその立場にならないとわからないことってありますよね…

2009年
09月22日
03:58
さん

7:

yukari0611 のコメント:
私は学生の時スネ夫になったことがあります。口には出してないですけど、心ではそう思っていたので、同じことですよね。そして、その心が因果応報のごとく自分に返ってきました。人生ってよくできてるな~ってその時思いましたね^^;すごく言いにくいことなんですけど、(そのはね返りのせいのなのかな?)現在、劣等感の塊なんです。そして、この動画を見て、今の私はどうなのか?配役ビデオを見る前ののび太になってないか?と自問自答しました。とてもいい話です。ドラえもんは私も好きですし、本棚にも結構並んでいます。たまに、甥が遊びにきて、私が読んでいたドラえもんを読むんですけど、すごく熱心に、時には笑いながら読んでいます。今の子供たちにもドラえもんは愛されてるんだな~って思いました。いい動画ありがとうございます。

2009年
09月22日
04:22
アイスさん

はじめまして

 動画どうもありがとうございました。

 残念なことにクレヨンしんちゃんの作者がいなくなってしまいました。

 この歳になってもたまにどらえもんもみます。コミックスというのは

 非常にわかりやすく感動するものがありますね。久し振りで非常に

 為になりました。

2009年
09月22日
05:50
神代晶(wildstrawberryenglish)さん

いろいろ考えさせられる動画でした。

残念ながら現実世界には「配役入れ替えビデオ」が存在しないため、人の痛みを想像させるにはどうしたらよいかということが重要な課題だと思いました。

2009年
09月22日
07:31
さん

10:

bl. のコメント:
いい話ですね!最後はうるっときちゃいました。

恥ずかしながら私の中に「スネ夫」要素はあると思います。。。私は比べるのは過去の自分だけと決めいつもそのことを心がけているつもりなのですが、どうもまだまだ未熟な人間なもので、出来る方を見て卑屈になったり逆に優越感を感じてたりしている時があったりして…本当に恥ずかしい限りです…

それにしても「配役入れ替えビデオ」を見る前の「のび太」はイヤなやつでしたねぇ。正直見てられなかったです。でもドラえもんに「配役入れ替えビデオ」を見せられて反省するのび太って本当に心の素直ないい子なんですよねぇ~。いくつになってものび太のように反省する素直な心は持ちあわせたいと思いました!動画のご紹介ありがとうございました!



あっ、余談ですが昔インドを旅しているときに知り合った人から*「ドラえもん (感動編)」*を借りて読んでめちゃくちゃ感動したことがあります!ドラえもんいいですよねぇ^^

2009年
09月23日
01:25
mouthbirdさん

>hadaさん
そうですね。ともすれば、劣等であった自分の状態を忘れがちですね。英語に関しては、私は忘れないのですけどね^^。というか、私は英語に関しては未だに劣等感の塊です。英語に関してだけは「配役入れ替えビデオ」を見る前の「のび太」にはけっしてならない気がします。他はなりそうで怖いですが^^。

>yukari0611さん
因果応報ってありますね。その所為で私も中学高校で英語に苦しみました。本当に世の中よくできています。「配役入れ替えビデオ」は自分で気づきにくい他者への酷い行為を、分かりやすく教えてくれますね。ドラえもんのエピソードの中にはこうした教訓的なことを端的に教えてくれることがありますね。
それにしても、自分の痛みとして感じないと、他者への痛みは感じ難いようです。「配役入れ替えビデオ」なんてなくても、他者への痛みが感じ取れる人間になりたいものです。

>icecream611さん
こちらこそ。はじめまして。
クレヨンしんちゃんの作者:臼井さんもなくなったのもショックですね。
ちなみに、私には「クレヨンしんちゃん」の中で好きなシーンが1つあります。
せりふははっきり覚えていないのですが、しんちゃんが「(ついに捕らえられた)悪い大人」に向かって、(概ね)↓こういうようなことを言うのです。
「なんでオジさんは謝らないの? オラの幼稚園では悪いことをしたとき、みんな「ごめんなさい」って言うぞ」
「謝らない大人」って多いですよね。そのことをよく知らしめる印象深い一言でした。

>wildstrawberryenglishさん
現実世界では、人の痛みを想像させる手段に乏しいですよね。せめてできるだけ頭の中に「配役入れ替えビデオ」を常にセットして置きたいと私は思っています。

>bl.さん
>「配役入れ替えビデオ」を見る前の「のび太」はイヤなやつでしたねぇ
私が小さいころ、テレビでこの話を見たとき、彼の行為を最初「酷い」とは思えませんでした。つまり「配役入れ替えビデオ」を見る前の「のび太」をイヤなやつだ、とは全く思えなかったのです。私でも同じ立場なら同じことをしただろう、と思いました。
しかしドラえもんがのび太に「配役入れ替えビデオ」を見せたとき、愕然としました。「なんと酷い行為なのか」と。とても身につまされ、強く自分を恥じました。
私は「その後反省し、多目くんをかばうのび太」を「とても強い男だ」と感じました。のび太は本当は誰よりも「強い男だ」と、少なくとも私だけは思っています。私は、彼ぐらい常に素直でありたいと願っています。
なおこの話は、その文庫シリーズだと「0点・家出編」に収録されています。この話は好きな話なのでこの話題のために調べました。^^

2009年
09月23日
05:43
gyutakuさん

感動的なエピソードですね(ToT)



友達同士の関係とは違うかもしれませんが、子育ての時に親が常に気をつけておくべきことだなぁと思いました。

全ての大人達は必ず何も出来ない子供時代を経ているはずですが、ついそのことを忘れて「どうして出来ないの?わからないの?」なんて言ってしまいがちですよね。

あと「いいから、言うとおりにやりなさい」とか「ダメだからダメ」とかw

2009年
09月24日
05:12
mouthbirdさん

>gyutakuさん
そうですね。子供のときの気持ちも忘れがちですね。「いいから、言うとおりにやりなさい」、ああ、言われた、言われた。だからひねくれたんだなあ、私はw
常に相手の立場を考えたいものだと思いました。

1番~13番を表示