今から20年以上昔、私は
幽体離脱にも思える体験をした。
夜中に布団で眠っていると、ふと目が開いたような感じになった。天井の風景が見える。しかし体は動かない。
そのとき急に、
体全体が浮き上がるような感覚に襲われた。
そのうち、体がふわっとと浮くような感覚を持った。
そのとき「
あ、肉体と意識が分離した」と私は思った。
天井付近まで、体全体の意識体がそのまま浮遊した感じ。
天井がどんどん大きく見える。1m80cmぐらい浮遊したか。天井にぶつかる寸前で浮遊体(幽体?)の浮遊が止まり、停止した。
このとき私はふと「
自分の寝姿を見てみたい」と思った。天井が見えるのだ。下を向けば自分の顔が見えるのではないか、と考えた。
しかし、どうにも浮遊体が自由に動かない。首をくるりと回す感覚で浮遊体(幽体?)全体を右に捻って回そうと念じたが、まったく動かない。
それでも下向きたいと思った私は、必死に念じていると、別の方向に浮遊体が回転した。
おへそあたりを中心にして後に回転した。まるで鉄棒の逆上がりのようにおへそを中心にして浮遊体は「くるり」と180度回転したのだ。これで下が見える。
ただし(おへそを中心にして180度回ったので)布団の下のほうが見える。自分の顔が見えない。顔ではなく足元がある布団が見えたのだ。「
おー足元が見えるー」と思った。
このとき恐怖を感じた。「このままこの浮遊体(幽体?)は元の体に戻れないのでは?」と思ったのだ。そうであれば大変だ。そこで私はまず、浮遊体を元の体勢に戻そうとした。またへそを中心にして180度鉄棒の回転のように浮遊体を回転させた。成功。一安心。そして今度はこの浮遊体に「元の体の中に向かって下に下がれーーー!!!」と念じた。
すると浮遊体は下に下がった。ただし変だった。1m80cmくらい下に下がったがまだ体に入り込んだ感覚がない。体は更にもっと下にある感覚に襲われた。「もっと下に体はあるはず。もっと下がれーーー!!!」と念じた。2m、3m、まだ体に到達しない。20mぐらい浮遊体(幽体?)が下に下がった頃、ようやく浮遊体(幽体?)が元の体に入り込んだ、という感じがした。ああよかった、戻れた、と思った。そして目が覚めた。
この話をすると、何人かの友人たちは「すげー幽体離脱を体験したんだ!」と驚いてくれる。皆様も驚くかもしれない。
しかし、
体験した当人(私は)「これは幽体離脱じゃないな。単なる夢の1つだ」と思っている。
なぜだか分かりますか?
仮にこれが本当に幽体離脱だとして
「どうして天井や布団が見えたんだろう?」
「幽体って目があるの?」
「
幽体だとしても【目まで一緒に体から分離】しないと、天井や布団は見えないはずだ」
このように考えている。
だからこれは単なる夢だと私は思う。
不思議な話を期待してた人、ごめんなさい。
金曜日はいつもの文法放送。来週の月曜日から新しいシリーズを始めます。
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