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mouthbirdさんの日記

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2015年
03月18日
08:43 mouthbirdさん

関係代名詞の難しさ(解答編)

smart.fm で更新してきた、旧チャンネルブログの文法問題をお届けします。
今週は解答編です

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●アプリ情報:テストバージョン 3.01と3.02

今後の予定(作成順)
単語の充実
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先週の問題を解いて下さった皆様有難うございました。
おかげさまでありがたいご意見をいただけました。

実はこのような「関係詞(の基本)問題」は
「やたら易しく感じる人」と「やたら難しく感じる人がいる」

ということを【証明】したかった問題でした。

 見事に「超簡単」と思う人と、「難しい」と思う人がいる、、、、という結果になるコメントを頂けました。


それでは先週の問題の解答と解説に参ります。


問題
1・次の英文を、関係代名詞の問題として、出来うる限り適切に日本語の訳例を作りなさい。

 What's the name of the person whose book you borrowed?

正解例
 ・あなたが借りた本の所有者の名前は何ですか?
 ・あなたが本を借りた人の名前は何といいますか?
 次点・あなたは誰の本を借りたのですか?


解説
 実はこの問題は、先月から私の授業をくけてくださっている社会人の方が間違った問題。
 この方が作った訳例は↓こんな感じ。
 
 「その人の名前はなんですか? その人の本をあなたは借りていますが。」

  ↑この訳例は言わんとすることはあっている。早く読もうとする段階ならば、この訳例は無碍に間違いにはしたくない。しかし、関係代名詞の学習としては「大正解」とはしたくない訳例である。なぜなら質問の英文は1文だから。なのにこの人の日本語訳例は2文になってしまっている。


 実は「所有格」の関係代名詞があった場合、厄介な問題が生じることがある。
それの例として取り上げたのがこの問題。

そうではなく、例えば↓こういう英文ならばさほど問題ないらない。
 She is the lady whose husband works in Tokyo.(彼女は旦那が東京で働いている女性だ)

 ↑この英文の場合「whose husband」が主語になっている。

  whose husband works in Tokyo
       S      V

これなら「~の旦那は東京で働いている」という文に素直になっているので、わかりやすい。



 ところがだ。
 問題文の英文は同じ関係代名詞所有格を使った英文でも事情がちと違う。

 What's the name of the person whose book you borrowed?

  ↑この場合、

  whose book you borrowed
     S      V        ←こうなっていないのである!

  whose book you borrowed
     O     S   V    ←こうなっているのである!

 ここを見ぬいた上で、訳例を作らなければならない。

 実のところ…「関係代名詞所有格」を使った英文の場合、

 She is the lady whose husband works in Tokyo.(彼女は旦那が東京で働いている女性だ)
  ↑こっち([whose+名詞]が主語)よりも
  ↓こっち([whose+名詞]が目的語)の順番
 What's the name of the person whose book you borrowed?
  で使われる英文のほうが目につくことが多いのである。

 このような構造をとる英文でも「さっ!」と皆様は意味がわかるようになってほしいのである。

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3・次の文(  )内の語を、正しい英文になるように適当な順に並べ替えなさい。ただし文頭に来る語も小文字にしてある。
(who、 smoking、 people、 stop)will live a long life.

 4↑この問題の難易度をどう感じるか教えて下さい。
  A・一瞬でできた。超易しい。馬鹿らしいくらい易しすぎ。
  B・平易な問題。基本問題
  C・普通
  D・難しい。応用問題の一種かな?
  F・超難しい。無理! 死んでもすぐにはできない!

正解
 People who stop smoking will live a long life.

解説
 この問題も、先月から私の授業をくけてくださっている社会人の方が間違った問題。
 この方が作った答えは

 Smoking stop people who will live a long life.

  ↑こうであった。もちろん不正解である。

私は「この英文でいいので、どんなや訳例になるか言えますか?」と訪ねた。すると返事は「たばこを止める人々は長い人生を生きるだろう」であった。実は「正解の英文」の訳例であったら正しかったのだ。にも関わらず、この方は間違った英文を作ってしまった。


私はまずこう言った↓
「あなたが作った英文から who を取っ払ってみましょう

→ Smoking stop people will live a long life.

 間違ってはいますが↑これだったらまだ「たばこを止める人々は長い人生を生きるだろう」に近いと思いませんか?」

 ↑これを聞いた生徒様は納得されていました。


私は続いて↓こんな英文を出しました。

 The lady who helped me is another person.

 私は「↑この訳例はできますか?」と訪ねました。
 生徒様は「私によって助けられた女性は別の女性です」とお答えになりました。

もちろん誤訳です。生徒様には helped が過去分詞に見えた模様です。

 そこで私は「それだったら helped by me という具合に by がないと、少なくとも「私によって」にはなりません。」と言いました。

そして「helped me だけ考えて下さい。どういう意味になりますか?」と生徒様に訪ねました。
そうしたら生徒さんは「私を助けた」という正しい訳例をお答えになりました。

そこで私は生徒様に「じゃあ、The lady who helped me is another person.の意味は?」と訪ねました。
生徒様は苦労しながら「私を助けた女性は別の女性です」とようやく正しい意味をとれました。

 ここまでが一苦労でした。


で! 次に「↓この英文の意味を答えて下さい」と訪ねました。

 The lady who helped me will live a long life.

生徒様は苦労しながら「私を助けた女性は長い人生を生きるだろう」という正しい訳例をお答えになりました。
私は「正解です」と答えました。
 そして、私は「では、「たばこを止める人々は長い人生を生きるだろう」という意味の英文を作って下さい。」と訪ねました。


生徒さんが四苦八苦して出した答えが↓これ。

 People who smoking stop will live a long life.

もちろん、まだ不正解。

 私は生徒様に「あなたの答えはなぜ who の後に smoking が来ているのですか?」と訪ねました。
 この生徒様はなぜかどうしても「smoking stop」にしたかった模様です。
 生徒様は、しばらく考えられました。そしてこの質問には答えずに「who stop smoking?」とお答えになりました。それが正解ですね。

こうしてようやく
 People who stop smoking will live a long life.

という正解なりました。


正解が出せたところでもまだ終わりません。
私は↓こう言いました。

 「People who stop smoking will live a long life.←この英文だけにらめっこして、この英文の和訳例を言って下さい」

生徒さんは「たばこを止める人々は長い人生を生きるだろう」と答えました。
これでようやく終了です。

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 この英文、実はとてもおもしろい、と私は思っているのです。
 日本語と比較して欲しいのです。
 
 英語 People who stop smoking will live a long life.

●単語の順番が日本語とえらく違うと思いませんか?

英単語の順番通り日本語を書いて比較してみましょう

 英語 People who stop smoking will live a long life.

日本語(単語) 人々は ~を止める たばこ だろう ~を生きる 長い 人生
日本語(文章) たばこ を止める 人々は 長い 人生 を生きる だろう

  英語の並びは、日本語と随分食い違うと思いませんか?
  
 こういう英文を「英語の苦手な人」は極端に難しいと感じると私は思っているのです。少なくとも私はこういう英文を毎回誤訳していました。また並べ替え問題も毎回間違えていました。こういうのがちゃんとできるようになるまで、私は10ヶ月かかりました。

 関係代名詞はこのように「苦手な人はつまづきやすい・そう簡単に克服できない」…と私は考えているのです。

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以上でした。いかがでしたしょうか? それではまた来週もお待ちしています。

問題編
http://q-eng.com/diary/17251

出典
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