今日の単語テストは難易度高めです。英エコノミスト誌のイスラエル選挙についての記事からです。
「イスラエル総選挙 ネタニエフ首相はどこへ向かうのか」
テスト問題1:
http://puffer.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/word/xml.php?id=10118
テスト問題2:
http://puffer.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/word/xml.php?id=10119
元記事: Which way for Binyamin Netanyahu?
http://www.economist.com/news/middle-east-and-africa/2156...
速読用:
http://readfa.st/read/50415/israels-election-which-way-fo...
抄訳:
イスラエルで1月22日に行われる総選挙では現職のネタニエフ首相の再選が濃厚とされている。
選挙のためにネタニエフ首相は自らが率いるリクード党を極右政党のリーベルマン氏率いる「わが家イスラエル」と統一会派を組んでおり、またナフタリ・ベネット氏が率いる右派の新党「ユダヤの家」も猛烈な追い上げを見せている。
右派の躍進で海外およびイスラエルの平和活動家にとっては先行きが暗くなりそうだ。
ネタニエフ首相は2009年の選挙でパレスチナ人国家の建設を認めるという、いわゆる「二国制度案」についてのスピーチをしていたが、今回の選挙でこの件を争点にせずにすむように願っていた。
リクード党ライバルの労働党党首 シェリー・アヒモビッツ氏も当初この問題を避けようとしていたが、急躍進のベネット氏がパレスチナに対する強硬姿勢を打ち出したことでパレスチナ問題は選挙の争点に引き戻された。
世論調査によると、リクード党は35、労働党が17議席前後を獲得すると見られているのに対し、ベネット氏の新党も14議席程度を獲得するとされており、ネタニエフ氏にとって無視できない存在となる。
パレスチナ側からは、独立をあきらめる代わりに、イスラエル国民として選挙の権利を求めるという意見も出てきている。
しかしこれを認めればイスラエルは「ユダヤ人国家」というイデオロギーを失なってしまう。
イスラエル左派からは、パレスチナの独立も認めず、ヨルダン川西岸に入植を続けるならばもはや民主主義国家とは呼べず、海外からアパルトヘイトの政策をしているアフリカの国と同じとみなされていっそうの孤立と排斥を受けるだろうと警告している。
イスラエル人の多くは、アメリカがイスラエルにとっての一番の守護者と考えているが、パレスチナとの和平交渉を強要してくるのであればアメリカやヨーロッパはもはや不要であり、中国やインド、ロシアなどの国との関係を深めればよいという意見も出てきている。
メモ:
英検1級の試験勉強で見かけた単語がちらほらと。イスラエルの政治情勢をほとんど知らなかったので抄訳作るのが大変でした。
日本のニュースはアルジェリア人質事件一色でほとんどこの件は見ない気がしますが、23日未明にネタニエフ首相が勝利宣言をしたそうですね。
第2党である労働党の党首が女性というのも今回この記事を読んで知りました。
元記事に出てきたfinger-waggingという仕種は、人差し指を立てて、「チッ、チッ、チッ」という感じに左右に振る仕種のことを言うらしいです。