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[Q-Eng World] トピック

2013年06月02日
21:48
さん

おしえてください!

Failure has changed his mind.の受け身の文は、His mind has been changed by the failure.

最初の文のfailureの前にtheがないのはなぜですか?


よかったら教えて下さい!^^;

書き込み

1番~5番を表示

2013年
06月03日
00:25
たっつんさん

●冠詞の質問の難しさについて

 冠詞の質問は、native以外にするのは、そもそも論として問題があります。最終的には主観、憶測の域を出ないからです。これこそnativeにするべきです。(彼等に聞いても、彼等は本能的に正しく使っているので、彼等にも理由は説明できないと思いますが…w)

 質問掲示板でも冠詞について議論を交わしたのですが、お互い教える側に学習経験を積んできたという自負やプライドがあったので、論理的な立場を保守することがなかなか難しい状況でした。

 この冠詞については、論理的に根拠を探すことはかなり困難です。テキストの内容を持ってくることはできても、それがそれぞれの事例に該当するかどうかの判断は難しく、主観が入りやすいです。排除しにくい。それを客観的に、bias抜きで、きちんと批評するのも難しい。
 これは例えれば、日本語でいうところの、主語の助詞である「は」と「が」の違いや「てにをは」「こそあど」を説明するのに等しい難しさです。

●質問についての持論

これを前提に、主観の域を出ない回答をすれば、初めの文は、
The failure ... でも(文法的には)間違いではない、です。(ニュアンスは変わります。)

 おそらく、どこかの文法の短答式穴埋め問題なのでしょう。
 その問題の構成として、初めに Failure has ... っていう文があって、それを受動態に変換するとどうなる? っていう主旨の問題の筋論、一話完結のストーリーとして、前文を受けて、「その失敗=the failure」とすることで、ある種の特質的な性格を与えた、ということだと思います。
 この2文目にある、「その失敗」は、単に一文目の failure =失敗を指しているだけだと思います。


●初めの文について

 はじめの文である、

 Failure has changed his mind.

は、いうなれば本質的、一般論的意味としての failure ということだと思います。ある種の、教訓、訓示的な一般論としての failure です。
 格言や一般論のような、ある種、本質的、概念的、抽象的な文言等を引用する場合、一般的には普通文とするのだと思いますし、それを受動態にするのは違和感を感じます。(事例は、探せばあるかもしれませんが。あくまで個人的見解として。)

 この最初の普通文から感じられる私のニュアンスとしては、訳せば「失敗が人を育てる」とか、「敗北は最大の教師である」「失敗は成功の元(意訳し過ぎか)」とかっていう一般論や通念、訓示、教訓、あるいは本質的な提言として、格言的な意図を含めている、と考えます。

 どの失敗かは特定しない(=特質的ではない=本質的、抽象的、一般論的な性質の失敗)、ということです。
 つまり、あなたの失敗かもしれないし、私の失敗かもしれないし、どこかのビジネスマンの失敗かもしれない。みんなが個々に経験しているであろう、それら一般の日常の失敗、経験を指している、と考えます。それゆえ、Failure has changed ... としている、ということです。


●ふたつめの文について

 2つ目の文である受動態の文は、the failure としています。
 Tsubasaさんの疑問は、これがおそらく短答穴埋め式等の問題文のために、その文脈がないことに起因するものだろうと思います。つまり、Tsubasaさんの英語力がないからではありません。
 これが例えば、何かの記事やストーリーの中での話なら、どの失敗かは、容易に読者には共通認識として認識できるはずです。短文穴埋め問題のように脈絡がないものだと、そういう事例文もあるでしょう。

 ただ、この2つ目の文を、
 「じゃあ、His mind has been changed by failure. としてもおかしくないか?」
といえば、それもまた違う感じがします(*文法的には◯ or セーフ)。
 たしかにこの文よりも、His mind has been changed by the failure. とするほうがいいような気がします。(the failure として、文に具体性、特質性を与えているので、his にも「ある人の(*後述)」というニュアンスよりも「彼の」という具体的なニュアンスが出てしまい、初めの普通文とは違う意味になっているような気もしますが。)


●his について

 あと his となっていますが、これは英語における、男性優位の社会構造を築いてきてしまった西側社会(東もそうですが)を背景とした、ある種の負の遺産であり、バグのようなもので、所有格等の[ human being = 人 ]を指す時に、性別によらず、his としてしまいます。所有格代名詞として 人 = her を充てることはしません。
 いわゆる英語における男尊女卑問題の事例の一例です。20世紀後半より、businessMAN や、stewardess と steward などの、お互いの性差別的なものを排除して、gender free という言葉に代表されるように、男女平等が謳われる言語を目指して改善がなされているポイントです。

 ですが、未だに一般的に人[=特定しないが、ある一人の人]を指すときに、their ではなく、状況によっては、his を代名詞として充ててしまう文は散見されます。ニュアンスとして仕方ないというか、一人称で「ある一人の人」を指す言葉が、英語史上、創られて来なかったからです。
 概念があっても、それを示す言葉が英語にはないのです。(私には、his と her を組み合わせた「hes【hez(s)】」としたらどうか、という提案がありますが)

 現代英語では近い言葉として、someone('s), everyone('s), person('s) とかを充てています。
 私が先ほど「(とある)''個々の''失敗」としたのは、この his のニュアンスを捉えたものです。このニュアンスは、their では出せませんね。

 「their=人々」でも、日英文ともにおかしくはないのです。しかしここは、人、一人一人が個々に、人知れず経験するであろう、報告されない、告白されない失敗、またそこから学ぶ理解の大切さを伝えたい、という文意だと思います。(汲み取り過ぎか?w)

 ま、his(he) については、詳しくは辞書でも読んで、ご自身で確認してください。


●それでも his を使う理由の推測

 最後にひとつ加えさせて頂くと、この文の書き手が「人(≒人々)」のイメージとして、his で文のストーリーを描きたかったのだろう、とした理由にはもうひとつあります。
 それは、そのほうが「(格言っぽい体裁として)文の納まりがいい」というか、野暮ったくない、というものです。あくまで主観の域を出ませんが。ニュアンスの問題です。

 野暮:human being's > their > his:キチッとキマる

という感じです。質問あればどうぞ。

2013年
06月03日
17:34
さん

2: さん

細かくて丁寧な説明ありがとうございます!!!!

2015年
06月29日
11:18
Didgevillageさん

あとは口調の問題もあるでしょう。
前置詞、この場合は by の直後では the がないと、英語としては何か座りが悪い

2016年
06月25日
16:43
エリオットさん

1 Failure has changed his mind.という文自体に違和感を覚えます。決心を変えるのは人間であって、物事ではありません。ある物事が人に決心を変えさせたなら理解はできますけれど。Failure has made him change his mind.の間違いではないでしょうか?Failureが原因でhim change his mindの部分が結果になります。「失敗のせいで彼は決心を変えてしまった」ということでしょう。

2 受け身の練習問題だと思いますが、あくまで形を覚えることが主眼で、機械的な書き換えはあまりやらないほうがいいような気がします。by~の部分は実際80%以上省略されます。文は基本的に旧情報→新情報へ流れていきます。すでに失敗のことが話題になっていて(旧情報)、それを受けて「彼に決心を変えさせた」(新情報)と文を終えるなら、The failure has made him change his mind.となります。

3 theをつけると「1つに決まる」ということなので、聞き手にも「失敗」の内容がわかっていなければ、コミュニケーションに支障がでてきます。たとえば、the sunは必ずtheがつきます。これは、あの太陽のことね、と話し手と聞き手に情報の共有があるということを意味しています。theは勝手につけていいものではありません。日本人は多用する傾向にあります。話し手は、聞き手がわかっているという前提でtheをつけます。もしそうでなければ、数えられる名詞なら不定冠詞のa(n)をつけて、話をしなければなりません。

2018年
10月30日
09:42
Didgevillageさん

○○ changed his mind.
で、○○が人称代名詞でない文の確率は確かに少ないでしょう。

でも単純に ○○を the weather としてググってみると、例文がかなり出てきます


日本の高校英語では、受身形への書き換え練習をよくさせますが、意味が異なる場合があったり、例えば韓国語のように、受け身文が稀な言語もあります。

He takes the train to work.
があっても、
The train is taken by him. は変です。

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