Q-Eng

>>1 BlauerHimmelさん
丁寧なご回答ありがとうございました。
私は日本語に訳せる訳せないにあまり意味はないと考えております。
奇麗な日本語にならないフレーズは、英語圏の人はこういう感覚で物事を考えるんだと、理解しています。
ネイティブでも　look forward to不定詞を使ってしまう人がいるみたいです。というより、文法的に正しいかどうかに興味など無いのでしょうね。
日本でも学校で習う文法を無視した日本語がいっぱいですものね。
私も何十年か前に習った日本語の文法など全く覚えていません。
今、私が話している日本語の多くが文法的にNGだったりして。
ありがとうございました。

①②③はどれも動名詞にすべきだと思います。

不定詞の副詞用法(目的）でないのは、①のto talkにしても、②のto meetにしても、③のto keepにしても、look forward「前方に視線を向ける」と関係がないからです。たとえば、不定詞の副詞用法(目的）の例文を考えてみましょう。
　a. I went downtown to look for a job. b. We eat to live.
aは、「商業街へ行ったこと」は「仕事を探す」上で必要な行為、bは、「食べること」は「生きる」上で必要な行為、つまり密接な関係があります。

問題になっている①②③の例文はどうでしょうか。①「話す」、②「会う」、③「本を読み続ける」上でlook forward「前方に視線を向ける」という行為は必要ないと考えます。

look forward to somethingはto be thinking with pleasure about something that is going to happen(because you expect to enjoy it)と、Oxford Advanced Learner's Dictionaryに定義されています。具体的な行為でなく、話し手(書き手)の「心待ちにしている気持ち」を比喩的に表現したものと解釈できます。目的を達成するには具体的な行為が必要です。従って、①②③のtoは前置詞で、動詞は名詞化、つまり動名詞にするのが妥当と考えます。

では、look forwardとtoはどのような関係になっているのでしょうか。
「視線を前方に向ける」の「前方」とは具体的にどの方向なのかが問題です。英語には、まず概略を述べて具体化していく特徴があります。漠然とforwardと述べ、次にto 名詞によって視線の方向を特定しているわけです。その方向は、具体的な行為であったり具体的な時であったりします。

以上、私見を述べさせてもらいました。日本に限らず、文法軽視は英語圏にもあるようです。でも、外国語学習の基礎は文法です。思考の訓練にもなりますから、とても有益だと思います。英文和訳も大事なトレーニングです。今は弊害だという声が多いですが、翻訳家のような訳でなくても意味が通じる訳にならなければ、英文を理解したことにはならないと思います。